地球温暖化の現状
「地球温暖化」とは、地球上の各地の気温が上昇し続け、気候や生物など自然界のバランスを崩している現象を指します。
地球の表面には窒素や酸素、二酸化炭素(CO2)などの『大気』に包まれていて地球上の気温を一定に保つ役割を果たしていますが、18世紀半ばの産業革命以降の人間活動によって石炭や石油などの化石燃料を大量に燃やされ、二酸化炭素(CO2)などの「温室効果ガス」の排出量が大幅に増加しました。
温室効果ガスは、地球の表面から宇宙に向って放出されるべき熱を大気内に蓄積し地表にもどしてしまうため、現在の地球は過去1400年の中でも最も気温が高い状態となっています。
森林伐採などにより二酸化炭素を吸収してくれる森林が減少していることも地球温暖化を助長する原因となっています。
地球温暖化のメカニズム
画像出典:COOLCHOIS
地球温暖化のメカニズムは以下の通りです。
① 太陽からのエネルギーで地上が温まる
② 地表面から放射された熱を温室効果ガスが吸収・再放射して大気が温まる
③ 大気中の温室効果ガスの濃度が上昇
④ 温室効果がこれまでより強くなり、地上の温度が上昇する
①の太陽によって地上が温められること自体は問題ではありません。問題は②~④の悪循環です。本来、太陽によって温められても宇宙に放出されずにCO2等の温室効果ガスが地球上を包み込んでいるために熱が逃げずに地球に留まり続けます。
人類の経済活動は続いていますし、太陽による温め効果も継続しており、温室効果ガスの濃度がさらに濃くなり、ますます熱を逃がせなくなりどんどん温暖化が進む構図です。
地球温暖化の原因
人類の経済活動によって、自然界のバランスが崩れたことが地球温暖化の主な原因とされています。
18世紀半ばに起こった産業革命は、人類の文明や経済活動を飛躍的に進化させましたが、それに伴って、石炭・石油などの化石燃料を大量に燃やし続けました。その結果、自然に発生する二酸化炭素などの温室効果ガスが宇宙へ逃がしたり、森林が吸収するなどで安定していたバランスを崩してしまいました。
また、CO2を吸収する森林を大量に伐採してしまったことも、温室効果ガスを増やす原因の一つとされています。
増え続ける二酸化炭素
ひと口に温室効果ガスといっても様々な種類がありますが、最も大きな問題は「二酸化炭素(CO2)」と「メタンガス」で、この2つのガスだけで全体の93%を占めています。
そのほかにも、一酸化二窒素やオゾン層を破壊するフロン類(CFCs、HCFCs)も温室効果ガスに含まれますが、温暖化という側面で見れば、石油や石炭など化石燃料の燃焼によって排出される二酸化炭素が最大の原因と言わざるを得ません。
昨今では、CO2削減が叫ばれていますが、現実問題として未だ二酸化炭素の排出量は増加し続けているのが実情です。
上昇し続ける気温
地球温暖化によって、世界の平均気温は上昇を続けています。
世界の年平均気温は年々上昇を続けており、このまま温室効果ガスが増加し続けた場合は、世界の平均気温は2100年までに最大で5.7℃も上昇するとされています。
地球温暖化の影響
地球温暖化による地球環境の変化は様々なところに影響を及ばすと予測されています。
水問題
雨や雪は降ったあとその多くが蒸発して失われてしまい、河川や湖などにごく一部が貯まって水資源として活用されます。
このまま地球温暖化が進んだ場合、ロシアやカナダなどの高緯度地域は降雨量が増える反面、現在の温帯地域では降雨量が減少し、河川などの流量が減少し水不足が起こる地域があると予想されています。
また、すでに現実となりつつありますが雨の降り方にも変化があり、一度に大量の雨(豪雨)が降ることによる水害の発生なども懸念されています。
海面の上昇
地球温暖化によって北極・南極の氷河や氷床が溶けて海面の上昇を引き起こしています。
研究によれば、1901~2010年の109年間で約19cmも海面が上昇したとされ、最悪の場合、2100年には最大110cmまで上昇するとの見方もあります。
グリーンランドなどで陸上の氷河・氷床が溶けて海に流れ出る(※)ことで、砂浜の消失、島国の浸水・消失、高潮被害の増加など、温暖化による影響が懸念されています。
また、北極海では海氷の厚さや大きさが縮小しており、このまま気候変動対策を取らなければ21世紀末にはホッキョクグマが絶滅する可能性が取り沙汰されています。実際に北極海で氷が解けたことによってホッキョクグマの個体群は活動できる限界域に達しているとする研究もあります。
※北極の氷は元々海水が凍ってできたものなので、溶けても海面が上昇することはありません(アルキメデスの原理)。問題なのは現在の海水量に含まれない陸上の氷が溶け出ることです。
生物への影響
二酸化炭素CO2は水に溶けると酸性となります。海はCO2を吸収して大気中のCO2が濃くなることを緩和していますが、その結果として海のPH値が下がり酸性化しつつあります。
海が酸性化すると、殻や骨格になる炭酸カルシウム生成を妨害するため、CO2増加は海洋生物にも多大な影響を与えます。
また、サンゴの棲息に適する水温は25°C~28°Cであり、水温が長期間30°Cを超えていると「白化」が起こります。この白化が長期間続くとサンゴは死滅してしまいます。
地球温暖化に何ができるのか
こちらは東京都が作成した「家庭の省エネハンドブック2023」に掲載されている『エネルギー消費状況』と『二酸化炭素排出状況』で、それぞれ10年ごとのエネルギー消費量と二酸化炭素排出量の推移を表しています。
産業部門、業務部門、運輸部門では、エネルギー消費も二酸化炭素排出も減少傾向にありますが、家庭部門だけが増加傾向にあります。家庭部門は都内のエネルギー消費量の約3割を占めており、各家庭での省エネやCO2削減が求められるところです。
家庭でできる温暖化対策
こちらは、2021年度の家庭のどこからCO2が排出されているかを表したグラフです。
家庭の様々なところからCO2が排出されていますが、中でも「照明・家電製品」からの排出が32.1%で最も多くなっています。
これは我が国の場合には、火力発電の依存度が大きいため電気を使用することがそのままCO2排出に繋がってしまうためです。
このデータから考えれば、家庭での照明や家電製品による電気使用量を抑えることが、すなわち、家庭でできる温暖化対策ということができます。
電力自給のすすめ
家庭でできる地球温暖化対策は、照明や家電製品による電力消費が重要であることから、電力を再生可能エネルギーによる自家発電を行うことで、火力発電由来の電力消費量を抑えることが可能です。家庭で最も手軽に再生可能エネルギーによる自家発電の方法は「太陽光発電」です。
屋根に何枚もソーラーパネルを貼り付け、蓄電池を含む太陽光発電システムはオフグリッドに有効な手段ですが、もっと手軽に自家発電する方法として、ポータブル型の蓄電池とソーラーパネルの活用を推奨します。
庭やベランダなどに設置した折りたたみ式ソーラーパネルで発電し、ポータブル電源に蓄えて、好きな場所・好きな時に電力を取り出して利用することで、火力発電由来の電気の使用量を削減することができます。
おすすめポータブル電源
電力自給のための自家発電・充電に「BLUETTI AC200L」をおすすめします。
AC200Lは、BLUETTI伝統の安全性と長寿命に秀でたリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、2,048Whの大容量と、定格2,000W/瞬間最大3,000Wの高出力を備えた最新モデルです。
充電サイクル3,000回(残存容量80%)は、毎日容量をすべてを使い切った場合でも8年以上の長期間にわたって、このポータブル電源のスペックをフルに活用し続けることができます。
また、AC200Lは充電容量の拡張性にも優れており、B210/B230/B300といった拡張用バッテリーと接続することで、最大8,192Whもの超ド級の容量を確保することができます。
さらに、ポータブル電源を便利にスマートに活用するための各種機能を備えています。
・スマホアプリによって電源本体から離れた場所からでも確認・操作が可能な「遠隔操作」
・定格出力を超える消費電力の電気製品でも駆動することが可能な「電力リフト」機能
・外部電源からの電力をそのまま電気製品に給電する「パススルー」機能
・外部からの電力が途切れると約20msで本体充電からの給電に切り替える「EPS」機能
・深夜や就寝時でも約50db以下の騒音レベルを維持する静音設計
併せて、ポータブルソーラーパネル「PV350」の併用をおすすめします。
PV350は折りたたみ式でありながらも、最大出力350Wを誇る大出力ソーラーパネルです。セル素材には純度の高い単結晶シリコンを採用し、変換効率23.4%の高効率で、限られた日照時間内で最大限の発電を行います。
PV350は、過負荷保護、過電圧保護などの安全対策も講じられているので、安心して日々の電力自給に使用することができます。
地球温暖化現状まとめ
現在の地球は温暖化防止の重要性に気づき、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量削減などの対策に各国が取り組み始めていますが、未だ、温室効果ガスの排出量は削減効果が見られず、温暖化は進行し続けています。
温暖化対策は、国や自治体まかせにせずに国民一人一人が自らのできることから取り組むべき時になっています。
本稿では、その1つの方法としてソーラーパネルとポータブル電源を使った自家発電による電力自給を提案しました。個人が自給できる電力量は小さいものかもしれませんが、多くの人が取り組みことで大きな成果に繋がってゆくはずです。
SDGSを意識し、無駄を省いてCO2排出の削減意識をもつことが重要です。かけがえのない地球を自分たちの手で守ってゆきたいものです。