換気扇は臭いや湿気対策、部屋の換気が出来るのでつけっぱなしで使用している方も多いと思いますが、ずっと使用し続けた場合の電気代が気になります。今回は、実際に換気扇をつけっぱなしで使用した際の1カ月の電気代を計算しながら、使い続けるメリットとデメリットを解説いたします。
換気扇の電気代はどのくらい?
換気扇をの電気料金は消費した電力量と電力単価により決まります。このため、換気扇電気代の計算方法について最初にご説明いたします。
電力量の単位はkWh(キロワット時)が広く使用されており、kWhは1kWの電力を1時間使用し続けた、と言う意味になり、2kWの電力を30分使用した場合の電力消費量は1kWhとなります。
また、200Wの電化製品を10時間使用した場合ですと、200Wと10時間を掛け算して2000Wh、1000は1k(キロ)ですので、キロに変えて2kWhとなります。このように、電化製品の電力消費量を計算する際には消費電力と使用時間が分かれば容易に計算できます。
この電力消費量と電力単価が分かれば電気料金が分かりますが、電力単価は契約している電力会社ごとに決まっており、電力会社からの電気代の請求書に請求月に使用した電力消費量と電力単価が記載されています。この電力単価が分かれば電気料金が計算できます。
例えば、電力を10kWh使用し、電力単価が1kWh当たり30円とすると、以下の式の通り電気料金は300円となります。
電気料金=10(kWh)x 30(円/kwh)=300 円
1カ月間換気扇をつけっぱなしにした際の電気代を以下の表にまとめました。電力単価は1kWh当たり30円として、一カ月を30日として計算しています。
場所 | 消費電量 | 1カ月つけっぱなしにした際の電気代 |
---|---|---|
キッチン | 25~100W | 540~2160円 |
トイレ | 1.7~15W | 37~324円 |
浴室 | 3.5~20W | 76円~432円 |
この計算で算出される電気代は使用した電力量に応じてかかる金額ですので、他の電気料金である再エネ賦課金や基本料金などは含んでいません
換気扇は主にキッチン、トイレ、浴室と換気が必要な場所に設置されていますが、これらの換気扇は換気の性能が異なっており、性能に応じて電気代も異なります。以下にキッチン、トイレ、浴室の換気扇の電気代についてご説明いたします。
キッチンの換気扇電気代
キッチンに設置される換気扇はワンルームに設置されている25W程度の小型のものからフードが付いている100W程度の大型のものまで幅広くあります。電気代は消費電力により決まりますので、出力が高いほど電気代は高くなりやすいです。キッチンには高性能の換気扇が必要なので、消費電力が高くなりやすく、電気代は高くなる傾向があります。
この消費電力の高い換気扇をつけっぱなしにしておくと1カ月の電気代は540~2160円と2000円以上かかってしまう場合があります。また、排気性能が高いのでエアコンの効きが悪くなったり騒音がしたりデメリットが多くなりますので、キッチンの換気扇に関してはつけっぱなしで使用せずに、必要に応じて使用した方が良いかもしれません。
トイレの換気扇の電気代
トイレは狭いので高い排気性能は必要なく、換気扇は直径10cmの穴を通して排気する小型で低出力のものが使用されています。出力は低いもので1.7Wと低く、高いものでも15W程度です。このため、電気代はかなり安くなります。一方で、個室のトイレは低出力の換気扇でも十分ですが、アパートなどでのユニットバスになっている場合は浴室の換気も兼ねるので高出力の換気扇が必要になります。
トイレの換気扇は1カ月つけっぱなしにしても電気代は37円から324円とそれほど高くありません。小さい換気扇だと音も小さく、適度な換気をしてくれますのでトイレの臭い対策に加えて家の換気にもなります。トイレの換気扇はつけっぱなしの方がメリットは大きいかもしれません。
浴室の換気扇の電気代
浴室の場合は浴室にこもった水蒸気を排気するためにトイレよりも高出力の換気扇が使用される場合が多いです。3.5Wから20W程度の出力の換気扇が使用されていますが、電気代はそれほど高くありません。
浴室の換気扇はトイレの換気扇よりも若干消費電力が高くなり、一カ月つけっぱなしでも76円から432円と電気代はそれほど高くありません。浴室の湿気はカビの原因になりますので、浴室の換気扇もつけっぱなしの方がメリットは大きいかもしれません。
換気扇をつけっぱなしにしておくメリット
換気扇をつけっぱなしにしておくメリットは部屋が常に換気され、臭いや湿気対策が出来ることです。
臭いを取り除く
換気扇は必要に応じて使用しているご家庭と、常につけっぱなしにしているご家庭があります。換気扇を常につけていると浴室やトイレの換気になります。キッチンでは油を使用したり魚を焼いたりしますので、油の蒸気や煙が出てしまいます。煙や油の蒸気は壁や衣服に付着しやすく、臭いの原因になり掃除をしてもなかなか落ちません。
カビの発生を防ぐ
特に浴室は湿気が多いので換気をしないとすぐにカビが生えてしまいます。浴槽にお湯を張ったまま換気扇を付けずにおくと、翌日には浴室中に水滴が付いていることもあります。これを繰り返すと浴室内にカビが生えだしますので、見た目がよくないことに加えて掃除の必要があり、カビの胞子を吸い込むことでアレルギー反応を起こしてしまう可能性もあります。
このため、浴室にカビを生えないように換気扇をつけっぱなしにしておくことが有効です。
換気扇をつけっぱなしにしておくデメリット
一方で、換気扇をつけっぱなしにしておくデメリットは幾つかあります。
騒音が大きい
一つは騒音があることです。特にキッチンの換気扇は大きな音がしますので、つけっぱなしにしておくとテレビ視聴や電話の邪魔になってしまいます。
換気扇の寿命を縮める
また、つけっぱなしにしておくと換気扇の使用時間が長くなるので故障しやすくなり、換気扇の寿命を縮めてしまう恐れがあります。その上、冬場や夏場などエアコンを使用している際に換気扇を回すと冷気や暖気が換気扇を通して外に逃げてしまいますので、エアコンの効率が下がってしまいます。
電気代が高くなる
換気扇をつけっぱなしにしておくデメリットは何と言っても電気代が高くなることがあります。特にキッチンの換気扇は排気性能が高く消費電力が大きいのでつけっぱなしにすると電気代が高くなってしまうので、つけっぱなしにしておくかどうか悩みどころです。
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換気扇の電気代を節約する方法
換気扇をつけっぱなしにしておくと電気代がかかってしまいますので、少しでも電気代を節約する方法をご説明します。
定期的に換気扇を掃除する
定期的に換気扇を掃除する
まず行うことは換気扇の掃除です。換気扇が汚れているとファンが回転しにくくなる場合があります。ファンが回転しにくくなっているのにファンを回すと余計に電気を使ってしまいます。このため、定期的に換気扇の清掃を行うことが望ましいです。
古い換気扇を交換する
古い換気扇を交換する
また、古くなった換気扇もファンがスムーズに回らなくなっていて消費電力が高くなっている可能性があります。異音が聞こえる場合や耐用年数を超えている場合はいつ壊れてもおかしくないので、壊れる前に新しい換気扇に交換することも電気代の節約に繋がります。
太陽光発電システムの導入による節約
電気は電力会社から購入するとお金がかかりますが、太陽光発電システムを導入するとご自身で発電できるようになります。また、固定価格買取制度(FIT)により、余剰電力は電力会社が固定価格で買い取ってくれるので、市場価格よりも高値で売却できます。このため、多くの住宅に太陽光発電システムが導入されています。
もちろん、太陽光発電システムの導入はそれなりのコストがかかりますので、導入後すぐに電気代の節約につながるわけではないですが、長期間の運用を見据えれば節約に繋がります。
換気扇の電気代を節約する有効対策
屋根に設置する太陽光発電システムは大規模なシステムなので導入の敷居は高いですが、ポータブル電源と太陽光パネルを組み合わせることで小規模な太陽光発電システムが作れ、持ち運びも出来ます。
ポータブル電源は災害時の非常用電源やアウトドア用にお持ちの方が多いですが、最近ではこのポータブル電源に太陽光パネルを組み合わせて自宅で太陽光発電システムを作り、太陽光で発電しその電気を使用するエコで新しい生活スタイルが広まりつつあります。
項目 | 詳細 |
---|---|
容量 | 1,152Wh |
充放電サイクル数 | 3,500回以上 |
出力 | 1,800W(電力リフトで最大 2,700W) |
充電時間 | AC入力1,440Wで45分で80%まで充電、1時間でフル充電 |
特色 | BLUETTI アプリ対応、急速充電技術、電力リフト機能、10年以上の長寿命、UPS機能、5年保証、リン酸鉄リチウムイオン電池 |
太陽光で発電した電力は二酸化炭素を排出しないため、地球環境に優しいエコでグリーンな電気と言われています。しかし、太陽光で発電した電気はバッテリーが無いと保存できません。そこで太陽光で発電した電気をポータブル電源に保存することで、夜間でも電気を使用できるようになります。
一方で、太陽光パネルの定格出力とポータブル電源の蓄電量が合った組み合わせを使用しないと、太陽光パネルの出力が大きすぎたりポータブル電源の蓄電量が少なすぎたりしてバランスが悪く使い勝手が悪くなります。そこでお勧めしたいポータブル電源と太陽光パネルの組み合わせが、BLUETTIのポータブル電源AC180と太陽光パネルPV350です。
ポータブル電源AC180はバッテリーの容量が1152Whと高く、一日一回充放電を10年以上繰り返して使用できる高耐久を兼ね備えています。定格出力は1800Wと高いために、ドライヤーなど高出力の電化製品も無理なく使用できます。太陽光パネルPV350は定格出力が350Wありますので、晴れた日なら一日でAC180をフル充電が可能です。
換気扇は、24時間つけっぱなしがおすすめ
換気扇をつけっぱなしにして使用する際には、キッチンの換気扇など出力が高いと電気代がかかりますし、高性能な分エアコンの効きを悪くしてしまいます。一方で、低出力のトイレや浴室の換気扇などはつけっぱなしにしても電気代は安く、臭いや湿気対策、部屋の換気にもなるためつけっぱなしにしておくメリットは大きいと言えます。