車中泊に興味がありつつも「車中泊にはどんな持ち物が必要なの?」「どんな準備をしておけばいいの?」など、分からないことがたくさんある方、多いのではないでしょうか。
そんな車中泊初心者の方に向けて、この記事では車中泊に必要な持ち物や、車中泊の注意点について詳しく解説します。
これから車中泊をしてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
車中泊に必須の持ち物4選
車中泊をする際に、以下の4アイテムは必ず持っていくことをおすすめします。
- 目隠し用アイテム
- マット
- 寝袋
- LEDランタン・ライト
一つずつ見ていきましょう。
1.目隠し用アイテム
車内のプライバシーを保護するためにも目隠し用のアイテムは必須です。窓を覆えるようなカーテンやシェードを用意しておきましょう。
簡易的に済ませるのであれば、窓の形に切ったダンボールをはめるという方法もあります。
2.マット
車のシートはベッドのように平面ではないため、そのまま寝ると体が痛くなってしまいます。寝心地を少しでも良くするために、車のシートにマットを敷いて簡易ベッドにするのがおすすめです。
車種によっては、シートがフルフラットになるものもありますが、それでも何も敷かずにそのまま寝るのはおすすめできません。
マットはしっかり厚みのあるものを選んだ方が快適に寝られます。車のサイズに応じたものを選ぶようにしましょう。
3.寝袋
車中泊の寝具には、寝袋がおすすめです。布団よりもかなりコンパクトに収納できるため、荷物を減らせます。
また、車中泊はマナーとしてアイドリングがNGなので、カーエアコンは使用できません。冬の車内は冷えるため、保温性に優れた寝袋があれば安心です。
4.LEDランタン・ライト
車内でルームランプをつけたまま長時間過ごすと、バッテリーが上がってしまう可能性があります。そのため、車中泊をする際にはLEDランタンやライトを用意しておきましょう。
また、夜中にトイレなどで車外へ出る可能性もあるため、外に持って行きやすいネックライトも準備しておくと安心です。
車中泊にあれば便利な持ち物3選
上の章では、車中泊に必須のアイテムを4つご紹介しました。加えて、以下3つのアイテムも用意しておけば、車中泊の快適度がぐんと上がります。
- ポータブル電源
- クーラーボックス
- 冷暖房器具
これらのアイテムは、必ず用意しなくてはならないわけではありませんが、あるとないとでは快適度がかなり違います。では、一つずつ見ていきましょう。
1.ポータブル電源
「ポータブル電源」という言葉になじみがない方もいるかもしれませんが、簡単にいうと大型のモバイルバッテリーのようなものです。
モバイルバッテリーと違ってコンセントが使用できるため、スマホの充電はもちろん、電気毛布や小型冷蔵庫、コーヒーメーカーなど、あらゆる電化製品を車内で使えます。
ポータブル電源は、車中泊以外にもキャンプなどのアウトドアや、災害などの非常時にも役立つので、一家に一台は用意しておいて損はありません。
以下に、車中泊におすすめのポータブル電源を3つ厳選してご紹介します。
また、ポータブル電源の選び方について詳しく知りたい方は、「【2023年最新版】失敗しないポータブル電源の選び方!」をご覧ください。
● おすすめポータブル電源①「BLUETTI AC60」
BLUETTIの「AC60」は、コンパクトなサイズが魅力のポータブル電源です。容量は403Whで、拡張バッテリーを使用すれば容量を2,015Whまで拡張できます。
防水・防塵性能を備えている上に、6年間の保証期間がついているのも嬉しいポイント。重量が8.6kgで持ち運びしやすいため、車中泊だけでなくアウトドアなどいろいろなシーンで大活躍間違いなしです。
「必要に応じて拡張して使いたい」「パワフルに使えるポータブル電源を探している」という方は、ぜひ「BLUETTI AC60」をご検討ください。
● おすすめポータブル電源②「BLUETTI EB3A」
BLUETTIの「EB3A」は、上で紹介した「BLUETTI AC60」よりもさらにコンパクトなポータブル電源です。重量はわずか4.6kgなので、力に自信のない女性でも簡単に車へ積み下ろししたり、持ち運んだりできます。
急速充電機能がついているため、40分で70%まで充電できるのも嬉しいポイント。
とにかく軽くて持ち運びしやすいポータブル電源をお探しの方や、リーズナブルなポータブル電源をお探しの方は、ぜひ「BLUETTI EB3A」をご検討ください。
「BLUETTI EB3A」についてもっと詳しく知りたい方は、【1分でわかる!軽量・大出力ポータブル電源「BLUETTI EB3A」簡単紹介】もチェックしてみてくださいね。
● おすすめポータブル電源③「BLUETTI EB70S」
BLUETTIの「EB70S」も車中泊におすすめしたいポータブル電源です。重量が9.7kgと、上で紹介した2つに比べるとやや重めですが、その分容量が716Whと多いのが嬉しいポイント。
全部で12の出力ポートを備えているため、スマホを充電しながらお湯を沸かしたり、電気毛布を使ったりなど複数の電化製品を同時に使用できます。
エコモードを搭載しているため、自動的に電源オフになり無駄な放電を防げるのも嬉しいポイントです。
「コンパクトかつ容量がしっかりあるポータブル電源を選びたい」という方や「エコモードに魅力を感じる」という方は、ぜひ「BLUETTI EB70S」をご検討ください。
2.クーラーボックス
クーラーボックスがあれば、車中泊でもいつでも冷たい飲み物が楽しめます。
また、夏など気温が高い時期には食中毒のリスクが高まるため、クーラーボックスの中で食材を保管しておくのが安心です。
3.冷暖房器具
車中泊はアイドリングがNGなので、カーエアコンが使用できません。そのため、季節に応じて扇風機や電気毛布など冷暖房器具も持っていくと快適に過ごせます。
ただ、ガスストーブや石油ストーブは一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があるため危険です。車内で使用するのはやめましょう。
電源が必要な冷暖房器具を持っていく場合は、ポータブル電源などの電源も忘れないようにしてくださいね。
車中泊が人気の理由
車中泊は、以下のような理由から人気を集めています。
- ホテルに泊まるより料金が抑えられる
- 時間にしばられず行動できる
- アウトドア気分が楽しめる
では、一つずつ見ていきましょう。
● ホテルに泊まるより料金が抑えられる
車中泊最大のメリットは宿泊代金が抑えられることです。
車中泊にかかる料金は施設によりますが、1泊2,000~3,000円が相場です。もちろん、場所によっては無料の場合もあるでしょう。
ホテルに泊まるよりも料金をかなり抑えられるため、節約志向の方や、「宿泊代より食事代など他のことにお金を使いたい」という方にぴったりです。
● 時間にしばられず行動できる
時間にしばられず、状況に合わせて臨機応変に行動できるのも車中泊のメリットです。
車中泊なら、ホテルのようにチェックイン・チェックアウトの時間を気にして行動する必要はありません。
また、通常はホテルに滞在しているであろう早朝・深夜にも動けるため、渋滞を避けて行動したい方にもおすすめです。
● アウトドア気分が楽しめる
手軽にアウトドア気分が楽しめるのも車中泊のメリットです。実際、最近はテントを張らずに車内で寝泊まりをする「車中泊キャンプ」をする人も増えています。
通常のキャンプよりも快適に過ごしやすいため、キャンプ初心者の方にもおすすめです。
「ホテルに泊まるのは飽きた」「キャンプのような気分を味わいたい」という方も、車中泊をすれば手軽にアウトドア気分が楽しめます。
ただ、車中泊を行う際にバーベキューや焚き火などもやりたい場合は、バーベキューや焚き火が許可されている施設を選ぶようにしましょう。
車中泊のデメリット
ここまで車中泊が人気の理由を解説してきました。料金が抑えられる上に、アウトドア感覚で楽しく泊まれる車中泊ですが、以下のようなデメリットもあります。
- すぐトイレに行けない
- ベッドに比べると寝心地が悪い
- プライバシーが心配
車中泊先で「こんなはずじゃなかった...」と後悔しないためにも、デメリットもしっかり押さえておきましょう。では、一つずつ解説していきます。
● すぐトイレに行けない
ホテルは基本的に部屋にトイレがありますが、車中泊の場合はもちろんトイレのたびに車外へ出る必要があります。そのため、トイレが近い方や、お子様連れの方は特に注意が必要です。
車中泊をする場所を選ぶ際には、「トイレが近くにあるか」という点もチェックしておきましょう。
● ベッドに比べると寝心地が悪い
マットや寝袋で寝床を整えたとしても、車内での寝心地はベッドに遠く及びません。
車中泊に慣れていない方は、就寝中に何度か目が覚めてしまったり、体が痛くなったりする可能性も覚悟しておきましょう。
また、車内の寝具に寝袋を使う場合は、車中泊当日までに寝袋にも慣れておくことをおすすめします。
● プライバシーが心配
車中泊は、外から一枚ドアを挟んだだけの状態で生活をすることになります。
就寝中・着替え中などに車を覗き込まれる可能性も0ではないため、シェードやカーテンでしっかり目隠しをする必要があります。
車中泊の事前準備と注意点
車中泊で快適に過ごすためには、しっかり事前準備を行うことが大切です。この章では、車中泊の事前準備と注意点について詳しく解説していきます。一つずつ確認してみてくださいね。
● 車中泊ができる場所を調べておこう
実は、「駐車できる=車中泊できる」ということはご存じですか?コンビニやスーパーなど商業施設の駐車場は基本的に車中泊が禁止です。
また、SAやPAは仮眠などの休憩は認められていますが、車中泊はNGとしているケースが多くなっています。
そのため、車中泊をする場合は、車中泊ができる「オートキャンプ場」や「RVパーク」を利用するのが無難です。
車中泊に道の駅を利用する方も多いですが、車中泊を許可しているかどうかは施設によって異なります。事前に確認しておきましょう。
● ガソリンスタンドとトイレの場所を確認しておこう
車中泊をする前に、最寄りのガソリンスタンドとトイレの場所はしっかり確認しておく必要があります。
特に、トイレは遠いと不便なため、できるだけトイレが近くにある場所で車中泊をするのがおすすめです。
● エンジンのかけっぱなしはNG
車内で過ごす際に冷房や暖房をつけておきたい方もいるかと思いますが、車中泊の際はエンジンをかけっぱなしにするのはNGです。
エンジン音が騒音となり、周りの人に迷惑をかけてしまう恐れがあるからです。
また、アイドリングをしている間に雪などでマフラーが塞がれてしまうと、車内に排気ガスが逆流し、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性もあります。
アイドリングをする必要がないよう、冷暖房器具やポータブル電源を準備しておくと安心です。
● 連泊はマナー違反になる場合も
場所によっては、長期滞在がマナー違反となる場合があります。特に、道の駅などの公共施設を利用する場合はわきまえておきましょう。
連泊を予定している場合は、車中泊で利用する場所のルールをしっかり確認し、必要に応じて施設に問い合わせて確認しておくと安心ですね。
● 特に女性は防犯対策をしっかり行おう
残念なことに、車中泊を狙った犯罪も起きています。そのため、車中泊をする際には以下のように万全な防犯対策をして臨むことをおすすめします。
- 人がほとんどいない場所での車中泊は避ける
- 窓に目隠しを行う
- 車を離れるときは必ず鍵をかける
- 貴重品は目につくところに置かない
- 駐車監視機能付きのドライブレコーダーをつける
- 防犯ブザーを持ち歩く
また、女性一人での車中泊は危険なためおすすめできません。どうしても女性が一人で車中泊をする必要がある場合は、「女性が一人」ということを周りに気付かれないよう工夫しましょう。
まとめ:車中泊は事前の下調べが大切
今回は、車中泊に必要な持ち物や車中泊の注意点について詳しく解説しました。
車中泊は、時間に縛られずに行動できることや、宿泊費用が抑えられることから、近年注目が高まっています。ただ、下調べが不十分だと、車中泊中に不便な思いをしたり、マナー違反と知らずに周りへ迷惑をかけてしまったりする恐れがあります。
車中泊に興味がある方は、車中泊が許可されている施設を調べたり、必要な持ち物を抜かりなく用意したり、しっかり事前準備を行うようにしましょう。