家の外でも電気を気軽に使用できたらいいのにと考えたことがある方は多いかと思います。バーベキューやガーデニング、車の洗浄やアウトドア作業など様々なシーンで電気が使えればとても便利です。
しかし水に濡れる心配のない室内と違い、安全に野外で電気を使用するには適切な設置と使用方法を知っておくことは不可欠となっています。この記事では野外コンセントの利便性とそのリスク、さらに選択肢についてご紹介していきます。
野外コンセントは必要?
野外コンセントがあると、庭での電気工具の使用やイルミネーションの設置、アウトドアでの電気機器の使用など様々な場面で活躍します。DIYなどの自分で何か作る方は野外コンセントがあると、わざわざ室内に取りに何度も戻る必要もなくなり作業の効率もグンと上がります。
また、電気工具や電気式バーベキューグリル、高圧洗浄機など大きな電力が必要となる機器を使用する際には野外コンセントは欠かせません。
野外コンセントを安全に利用するには
雨が降ったりと濡れる心配のある野外での電気の扱いには注意が必要です。安全に野外コンセントを利用するにあたって大切な事を知っておきましょう。
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防水・防塵仕様のコンセントや延長コードを使用する
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雨天時には電気機器を使用しない
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使用後は必ず電源を切る
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盗電に気をつける
コンセントは水に濡れると劣化がしやすく漏電を起こす可能性もあります。雨や台風もですが、庭での水やりなど水に触れる機会が多いため必ず防水使用ものを選びましょう。
また野外にある為、知らない間にコンセントを他人に勝手に使われていた。なんて事も起こりえます。盗電をされない為にも簡易鍵付きの野外コンセントもあるので盗電対策もしておくといいかもしれません。
様々なタイプの野外コンセントのオプション
野外コンセントには多くの種類があります。例えば、皆さんが思い浮かぶような固定された壁に設置されているものから、ソーラーパネルを使った電源の確保等様々なタイプを見ていきましょう。利点と欠点を考えて、是非ご自身のスタイルにあった物を見つけてください。
種類 |
メリット |
デメリット |
固定野外コンセント |
安定した電源の供給 |
設置場所に制限がある |
延長コード |
設置が簡単で安定した電源が確保できる |
一部の窓やドアを開けっぱなしにする必要がある |
ポータブル電源 |
持ち運びがしやすくどこでも使用が可能 |
使える容量に限りがある |
ポータブルソーラー充電 |
エコでどこでも設置できる |
天候に左右される |
家周りで電源を使用したい場合には、やはり固定のコンセントを設置するのが安定して電源が利用できるのでオススメです。ですが、実際に固定コンセントがある家庭は少ないかと思います。固定コンセントの他には延長コードを利用して家庭内のコンセントから電源を外へ伸ばして使用したりポータブル電源という方法もあります。
工事をせずに野外でコンセントを使う2つのオプション
賃貸の家に住んでいて勝手に工事が出来なかったり、工事の費用をかけたくないという方も多いかと思います。そんな方には2つのオプションがあります。
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延長コードリール
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ポータブル電源
この2つの選択肢について、メリットやデメリットを詳しく見ていきましょう。
延長コードリールの使用
延長コードリールとは、電源コードを延長して電源を供給するリールです。家の中のコンセントに繋ぎ、リールを外へ引っ張っていったら外でのコンセントを確保することが出来ます。ケーブルの長さは様々で9m~50mまで、また家庭用からコンサート会場等で使うプロ仕様の物まで色々あります。室内用と室外用でも別れており、室外用では完全防水使用となっています。
延長コードリールのメリットとデメリット
メリット |
デメリット |
コンセントが直接地面に接していない |
使用中はコードを通す窓やドアを開けっぱなしにする必要がある |
簡単に設置ができる |
重いので持ち運びがしにくい |
防水・防塵設計で野外の使用に適している |
ケーブルが長くなると電圧が低下する場合がある |
実際に使用するイメージをした時に、室内から室外へ延長コードを伸ばす為、ドアや窓などケーブルを通す為に少し開けっぱなしにする必要があります。
また、通常みなさんが家庭で使っている延長コードと何が違うか疑問に思う方も多いと思いますが、2点の違いがあります。
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コンセントの位置
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巻き取りのリール
1,コンセントの位置
延長コードではコンセントの位置が地面に接していますが、延長コードリールは床に接さない位置にコンセントがあります。これにより、外で使用する際に水や土埃がコンセント部分に直接接する事がないため、故障や漏電を防ぐことが出来ます。なので、外で使用する際にはコードリールの方が適しています。
2,巻き取りのリール
巻き取りリールがあるかないかの違いになります。室内から室外へ延長コードを引く場合、10mほどの長さは最低限必要です。その場合リールがあると撤収する時に素早く片付けることが出来ます。また土埃などが付いた場合も巻き取り式ですと気にせずそのまま収納することも可能なので室外で使う場合には気軽に使う事が可能です。
ポータブル電源の使用
2つ目のオプションはポータブル電源です。ポータブル電源とは持ち運び可能な充電式のバッテリーで、野外や停電時など電源が確保できない場所でもコンセントとして利用がどこでも可能な装置です。小さなクーラーボックス程度の大きさなので持ち運びがしやすく、使用したい時に手軽に持ち運べて室内のコンセントの位置等を気にせずどこでも電源の使用が可能となります。
ポータブル電源のメリットとデメリット
メリット |
デメリット |
コンパクトな作りで持ち運びが楽 |
水に濡れると故障の原因になりやすい |
コンセントの位置に関係なくどこでも使える |
事前に充電が必要 |
ソーラーパネルを利用すると外でもポータブル電源自体の充電が可能 |
容量が大きくなると高価になる |
ポータブル電源を使用する際は、事前に充電が必要となります。なのでポータブル電源自体の充電がなくなったら野外での電源の使用もできなくなるのがデメリットです。
ですが、ポータブル電源はソーラーパネルと組み合わせる事ができる物もあるので、野外で使う際にソーラーパネルも一緒に利用するとポータブル電源自体の充電も可能となり長時間、外で使用することが可能になります。
このメリットは、もしも震災が起こった際に家庭の電源の供給がなくなっても太陽光での充電により電源の確保ができるので将来の事を考えてもとても大きなメリットです。
種類 |
メリット |
デメリット |
使用シーン例 |
固定野外コンセント |
安定した電力供給、DIYに最適 |
設置場所が固定的、工事が必要 |
庭のイルミネーション、電動工具 |
延長コードリール |
簡単に設置、汎用性が高い |
ドアや窓を少し開ける必要あり、電圧低下の可能性 |
ガーデンパーティ、洗車 |
ポータブル電源 |
コンパクトで場所を選ばない |
充電式、水濡れに弱い |
バーベキュー、キャンプ |
ポータブルソーラー充電 |
エコで持続可能、設置が簡単 |
天候に大きく依存 |
屋外DIY、一部の電子機器利用 |
野外コンセントとしてオススメなポータブル電源
実際にポータブル電源って何時間使えて、どのような家電製品が使えるのか疑問に思う方も多いかと思います。ここではポータブル電源の機能を紹介していきます。ポータブル電源を選ぶ際には次の3つの点に気をつけるといいです。
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容量と出力端子の種類と数
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充電方法と時間
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安全性
1度のポータブル電源への充電でどれだけ電気が使えるのか、容量を気にする方は多いかと思いますが、ポータブル電源を選ぶ際には火災を起こさない為の安全性はもちろんですが充電時間にも注目しましょう。1度の充電に5時間ほどかかってしまうとなると、ポータブル電源の充電が切れた後はその日の活動ではもう使えなくなってしまいます。
コンパクトでハイパワーなBLUETTI Elite 200 V2
Elite200 V2は業界トップクラスの電力とコンパクトさを兼ね備えたポータブル電源で、野外での活動やもしもの時の家庭用バックアップ電源としてとても頼りになります。先週末、我が家では庭でバーベキューをしました。普段使う高圧洗浄機でテーブルと椅子をきれいにした後、BLUETTI Elite 200 V2を使ってイルミネーションを点灯。さらには、ホットプレートで焼き料理を作り、大自然の中で楽しいひとときを楽しむことができました!
1.容量と出力端子の数
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容量2073.6Wh
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2200W
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AC出力ポート(4個)
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USB-C(2個)
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USB-A(2個)
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シガーライターポート(1個)
この容量は具体的にはファン(40W)31.7時間の使用が出来たり、ノートパソコン(60Wh)が22.7回分充電出来たりと1度の充電で大容量の電気の使用が可能です。また2200Wまで使用できる為大きな消費電力のオーブンなんかも使用出来ます。家庭用の高圧洗浄機は1000~1400Wの物が多いので野外での洗浄にも利用が可能です。
2.充電方法と時間
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1.1時間で80%の充電が可能
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AC充電、ソーラー充電、シガーソケット充電
家庭のコンセントを利用して充電した場合わずか1時間ちょっとでポータブル電源の80%の充電が可能です。外で洗車等をしていて、もしも充電がなくなってもお昼休憩をしている間に充電して直ぐに再利用が出来ます。
また、ソーラーパネルを利用した充電も可能なので外で利用しながら充電もできるのもオススメのポイントです。
3.安全性
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5年間の保証
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耐熱素材と保護システム
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17年の寿命
BLUETTIのElite200 V2は過電流、過電圧、燃焼から保護しながら高温でもちゃんと動作します。5年間の保証が付いているので、購入してすぐに壊れてお金が無駄になるような事もなく安心して利用できます。
野外コンセントに関するよくある質問
Q. 「野外にコンセントを設置する場合いくらぐらいかかる?」
A. 2万円~5万円ほど。新しく配線を引くか、室内にあるコンセントから分岐させるかによって施工費が大幅に変わります。
Q. 「野外コンセントを設置する場合の注意点は?」
A. コンセントの増設には電気工事士の資格が必要なので、自分で動画を見ながらDIYをすることはやめましょう。不備がある場合、感電や最悪の場合火災が起こります。
また、水に弱い為屋根のある場所に設置したり、防水カバーを使用する必要があります。
Q. 「野外コンセントは濡れますか?」
A. はい、濡れる可能性があります。適切な設置と防水対策が取られていれば濡れても安全に使用できる設計になっています。防水カバーや防水防塵対策をしたコンセントを選ぶことが重要です。
野外で電力を使用するまとめ
野外で電力を利用するには固定コンセントを設置する以外にも、延長コードリールやポータブル電源を使用するといった方法があります。
賃貸物件に住んでいて工事が出来なかったり、工費をかけたくない、今週すぐに使いたいといった方は延長コードリールとポータブル電源のメリットとデメリットを考えて自分の使用方法にあった物を選ぶと野外での活動がより楽しく充実します。
野外でコンセントを使用する際は、安全性を第一に考えて下記のことに注意する事を忘れないでくださいね。
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防水・防塵仕様のコンセントや延長コードを使用する
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雨天時には電気機器を使用しない
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使用後は必ず電源を切る
野外コンセントを使用して安全に、よりワクワクする野外活動を是非楽しんでください。