この記事では、オール電化住宅で電気代が高くなる理由と、電力コストを抑える方法をご紹介します。さらに、太陽光発電システムの活用により、電気料金の削減だけでなく、停電対策の可能性についても解説します。
停電はパソコンにどんな影響がある?
はじめに、停電をするとパソコンにどんな影響が出るのかを解説します。
停電が起こると、パソコンへの電力の供給が急に止まってしまうため、作業中のデータの保存ができずデータが消失する可能性があります。
データの消失だけでなく、停電によってHDDなどやそれ以外の部品が故障する恐れもあるのです。
停電によって被害がでる可能性があるのはパソコンだけではありません。パソコンに接続しているモデムやルーターなどの周辺機器が壊れてしまうこともあり、そうなるとインターネットへの接続ができなくなります。
パソコンの停電対策に有効なのはUPS(無停電電源装置)
UPS(無停電電源装置)とはどのようなものなのでしょうか。UPSを使うメリット・デメリットとともに解説します。
UPS(無停電電源装置)とは?
UPSとは(UninterruptiblePowerSupply)の略で、電力の供給が途絶えた際に、内臓バッテリーから電力を供給してくれる機器のことといいます。
UPSに接続しているパソコンは、停電が起こっても電力供給が止まらないため、データの消失やパソコン自体の故障を防げます。
またUPSは複数の機器に同時に電力供給が可能なため、ルーターやモデム、バックアップ用のHDDなどの停電対策にも使えます。
データの消失が大きな損害を招くことにもなりかねないため、多くの企業で導入されています。
UPS(無停電電源装置)のメリットとデメリット
現代のデジタル化された社会において、電力の安定した供給は非常に重要な要素です。
ここからは、UPSのメリットとデメリットを解説します。
・メリット1:停電が起きてもパソコンを保護できる
UPSを使うと停電が起きても電力供給され続けるため、保存していないパソコンのデータの消失やパソコン自体の故障を防げます。
その他のUPSに接続している機器の保護もできるため、ハードディスクなど消えて欲しくない録画機器を使っている人には特におすすめです。
・メリット2:災害時にも使える
UPSはパソコンを保護するためだけに使うわけではありません。
UPSはさまざまな家電に電力を供給してくれるため、災害などで停電が起こった際にも大活躍します。
例えばスマートフォンの充電、炊飯器など調理家電の使用、照明器具への電力供給などにも使用できます。
・デメリット1:導入費用が高い
UPSを導入しづらい理由のひとつは、その費用の高さにあります。
最近では家庭用で購入しやすい価格帯の商品も出てきてはいますが、それでも停電時のパソコンの保護だけのために買うには高すぎると感じる人もいるかもしれません。
ただし、災害時にも使えると考えればそれほど高い出費ではないのではないでしょうか。
・デメリット2:使えない機器もある
UPSはすべての電気機器に電力供給が可能なわけではありません。
特に消費電力の高いエアコンや掃除機などには使えないものが多いので、購入・使用する際には注意が必要です。
UPS(無停電電源装置)の選び方
ここまで読んできて、家庭用にUPSを購入したいとお考えの方もいるでしょう。
UPSを選ぶ際には、以下の4つのポイントに注意する必要があります。
・給電方式
・電池の容量
・出力波形
・対応スピード
それぞれ詳しく見ていきましょう。
給電方式
UPSの給電方式には複数の種類があります。それぞれの違いを知ったうえで、あなたに合った給電方式のUPSを選んでみてください。
・常時商用給電方式
比較的お手軽な価格のものが多く、最も一般的なタイプです。これは普段は家庭用コンセントなどの商用電源から電力をそのままパソコンに送り、停電時などの電力供給が途絶えた際にバッテリーからの電力供給に切り替わるタイプです。
電力を供給する際に「瞬断」が発生してしまうというデメリットがありますが、小さめで省エネにも適しています。
・常時インバーター給電方式
通常時は商用電源から電力をインバーターとUPS装置両方に供給し、停電が起きた際にはバッテリーからの電力供給に切り替わります。
常時商用給電方式と違い、停電時に「瞬断」が起こらないというメリットがありますが、値段が少し高くなります。
・ラインインタラクティブ給電方式
基本的な機能は常時商用給電方式と変わりません。しかし、停電時に電圧を変動させる変圧器を備えており、瞬断の時間が短くなります。
価格は常時商用給電方式と常時インバーター給電方式の中間くらいです。
電池の容量
UPSにはそれぞれ、どれくらいの電力を供給できるのかという「定格出力容量」というものがあります。
UPSを選ぶ際には、接続したいパソコンやその他の機器に必要な消費電力よりも、定格出力容量が大きいものを選ばなければなりません。
出力波形
UPSの出力波形には、「正弦波(せいげんは)」と「矩形波(くけいは)」の2種類があります。
UPSを使用したいパソコンや周辺機器がどちらの波形に対応しているのかを確認してください。
停電への対応スピード
常時商用給電方式のUPSを使用する場合、停電が発生した際に、商用電源からバッテリーの電力供給に切り替わるまでに「瞬断」が発生することは先述した通りです。
パソコンの停電対策をしたいのなら、瞬断の時間がなるべく短いものを選びたいはず。UPSの仕様などを確認し、どれくらいで切り替えが行なわれるのかもチェックしましょう。
おすすめのUPS(無停電電源装置)
UPSはパソコンの停電対策や非常用電源としてとても有効です。最後に、おすすめのUPS(無停電電源装置)をご紹介します。
BLUETTI EB3A
BLUETTI EB3Aは簡易UPS機能を搭載した超小型のポータブル電源です。
AC出力は268Wh・600W。わずか4.6㎏と軽量なため、どこにでも持ち歩け、部屋に置いても邪魔になりません。
安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、放充電サイクルは2,500回後も80%以上を維持します。
多彩な出力ポートを備えており、定期出力以内なら9つのポートから同時に9つのデバイスへ同時に電力供給が可能です。
BLUETTIAC300+B300
BLUETTIAC300&B300は電気容量を自由に選べる家庭用バックアップ電源です。
モジュール式で出力3,000W。容量は3,072Whから12,288Whまで拡張可能です。
もちろんUPS機能を搭載しており、停電時に20ミリ秒以内に自動的にAC300からの電気供給に切り替わります。
出力ポートは計16種類。定格出力以内なら同時に16台のデバイスに電力を供給可能なため、災害時などにも安心です。
【まとめ】UPS(無停電電源装置)で停電対策をしてパソコンを使おう!
停電はパソコンやその他の周辺機器に多大な影響を及ぼし、データの消失のみならずパソコンやモデム・ルーターなどの故障が故障することもあります。
それを防ぐためにはUPSが有効です。
UPS機能を備えたポータブル電源があれば、パソコンの停電対策はもちろん、災害時などの非常用電源としても使えます。
この機会にぜひUPSでパソコンの停電対策をしてみてはいかがでしょうか。