一人暮らしの固定費のなかでも増減が激しい光熱費。なるべく抑えたいと思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、一人暮らしの光熱費の平均額や、光熱費が高い人に考えられる原因、光熱費の節約方法について詳しくご紹介します。光熱費を少しでも抑えたい方はぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしの光熱費について
一人暮らしの光熱費の平均額はどのくらいなのでしょうか。
一人暮らしの光熱費の平均額
光熱費は、住んでいる地域や物件などのほか、生活スタイルによっても上下します。また、電気やガス代はエアコンなどの使用状況によって変動するため季節によっても金額の差が生まれます。
総務省が発表した家計調査によると、2022年度の一人暮らしの光熱費の全国平均額は月13,098円でした。
【内訳】
電気代:6,808円
ガス代:3,331円
水道代:2,116円
その他:843円(灯油代など)
なお、2021年の水道光熱費11,383円と比較すると約15%上昇しています。
原因としては2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナ感染症による経済復興が考えられます。
世界情勢を背景として石炭や石油などのエネルギー資源のバランスが崩れてしまったことによる燃料費の高騰、そして急激な円安による輸入価格の高騰が起きてしまいました。
冬は高くなりやすい
エアコンなど暖房器具の使用量が増える冬の時期は光熱費が高くなりやすい傾向にあり、冬場に気温が低くなる北海道や東北の地域では光熱費の平均額が5,000円ほど高くなっています。
冬場の光熱費を抑えるためには、推奨される温度に設定したり防寒服を着込むことで、電気ガスを使う暖房器具にはなるべく頼らないように心がけましょう。
一人暮らしでの光熱費が高い人に考えられる原因
一人暮らしでの光熱費が高い人に考えられる原因は以下の3つ
- 現状の使用量や料金を把握していない
- 契約会社や料金プランをなんとなく決めた
- 無駄に使用している
これらの原因について解説していきます。
1.現状の使用量や料金を把握していない
現状の使用量や料金を把握していない人は、意識しないまま無駄に使用することを気にしないため、光熱費が高くなっている可能性があります。
一人暮らしの平均的な料金と比較しても明らかに光熱費が高い場合は、使い方に問題があるか、契約している電力会社やプランとの相性が悪いかの2つが考えられます。
まずは何が原因で光熱費が高くなっているのかを把握することが大切です。
2.契約会社や料金プランをなんとなく決めた
契約会社や料金プランをなんとなく決めてしまったという人は、お得なプランやサービスをを上手く活用できていないことがあります。
最初だけお得なキャンペーンを利用し、今は割高になっている可能性も考えられます。
そのため、まずは今の契約プランがどういう世帯向けでどのくらい支払っているのかを確認してみましょう。
会社によって、使用量が多い世帯向けのプランもあれば、ネット回線やクレジットカードなど、他のサービスと合わせることでポイント還元や割引が適用されてお得になるプランなどもあります。
自分のライフスタイルや使っている他のサービスと照らし合わせながら最適な会社や料金プランを検討してみてください。
3.無駄に使用している
日常生活での使い方を工夫することで、使用量を減らし、光熱費を抑えることができます。
使っていない電気をこまめに消したり、お風呂の追い焚き回数を減らすなど、ひとつひとつは小さな節約ですが、意識の積み重ねで年間の光熱費を抑えることにつながります。
以下で光熱費の節約方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
光熱費の節約方法
一人暮らしでもできる光熱費の節約方法をご紹介します。
水道代の節約方法
水道は主にお風呂・キッチン・トイレ・洗濯で使用しています。それぞれの節約方法をご紹介しますので参考にしてみてください。
お風呂での水道代節約方法
- 水を出しっぱなしにしない
- 節水シャワーヘッドを使用する
- 浴槽の量を少なめにする
生活の中で特に水の使用量が多いお風呂では、いかに無駄な水を使わないかが大切になります。こまめに意識するのが苦手な人は、節水シャワーヘッドを取り入れたり浴槽の湯量を少なめに設定するのがおすすめです。
キッチンでの水道代節約方法
- 食器はまとめて洗う
- お皿は重ねないで洗う範囲を少なくする
トイレでの水道代節約方法
- トイレの大小を使い分けて流す
- なるべく流す回数を1回に抑える
- 節水タイプのトイレを導入する
洗濯での水道代節約方法
- 「洗い」はお風呂の残り湯を使う
- なるべくまとめて洗濯する
ガス代の節約方法
ガスは主にお風呂・キッチン・ガスヒーターで使用しています。それぞれの節約方法をご紹介しますので参考にしてみてください。
お風呂でのガス代節約方法
- お湯の量を調整するや温度を調整する
- 浴槽はこまめにフタをする
- シャワーはこまめに止める
生活の中で特にガスの使用量が多いお風呂は、なるべく熱を逃がさないようにすることが大切です。追い焚きを1回減らすだけで約100円の節約が可能になるため、浴槽はフタをしてお湯が冷めないようにしましょう。
キッチンでのガス節約方法
- 強火から中火にする
- 食器を洗う際のお湯を調整する
ガスファンヒーターでの節約方法
- 他の暖房器具と組み合わせて効率的に使う
- 設定温度を低めにする
電気代の節約方法
電気代の節約方法として、おすすめしたいのは自家発電です。
電気代の節約になるだけでなく、環境にやさしいというメリットがあります。そして、自然災害などで停電になってしまった時でも電力に困らず安心して過ごすことも可能です。
普及している自家発電の方法は以下の3つ。
- ソーラーパネル
- 小型風力発電
- ポータブル電源
それぞれの特徴について解説します。
ソーラーパネル
屋根や建物の敷地内などにソーラーパネルを設置することで、太陽光を利用した自家発電をすることができます。
大規模なソーラーパネルは発電力があり、設置環境によっては生活電力をまかなうことが可能ですが、設置スペースが必要だったり、設置やメンテナンスに費用などの負担がかかります。
近年は小型のソーラーパネルも普及しているため、ポータブル電源などと組み合わせることで手軽に自家発電することも可能です。
小型風力発電
住宅の条件や費用面でソーラーパネルの導入が難しい人におすすめなのが、小型風力発電です。
太陽光発電と比較すると発電量が少ないですが、少ないコストでマンションのベランダなどでも設置することが可能なので、お手頃に自宅で発電システムを導入することができます。
ポータブル電源
ソーラーパネルなどの発電機と組み合わせることで、比較的少ない費用で、面倒な工事もなく使い始めることができるため、導入のハードルが低いことが魅力です。
また持ち運びが可能なことから、アウトドアなどに活用することもできますし、停電などの非常時にも移動しながら電気を使うことができます。
関連記事:オフグリッドって何?実践した場合のメリット・デメリットや取り入れ方も徹底解説
一人暮らしの光熱費節約につながるポータブル電源
自家発電で生み出した電力を使用することで、電力会社から購入する電気代を抑えることができます。
発電方法が環境にもやさしく、自然災害などで停電になってしまった時でも暮らすのに必要な電力を賄うことができるため安心です。
一人暮らしでも始めやすいポータブル電源「AC180」
【仕様】
容量 1,152Wh
出力 1,800W
同時接続数 8
重量 16kg
本体サイズ 340mm × 247mm × 317mm
AC180は比較的リーズナブルで、一人暮らしの人でも導入しやすいポータブル電源です。1,152Whの容量は一人暮らしの電気使用量であればある程度の生活をまかなうこともできます。
ソーラーパネルと組み合わせることで、晴れた日はわずか3時間でフル充電が可能。コンパクトで取手も付いているため、アウトドアなどのシーンでも気軽に活用することができます。