この記事では、環境にやさしい発電方法と、自家発電するメリットや方法について詳しくご紹介します。
持続可能な社会を続けるためには、環境にやさしい発電方法は地球のためだけでなくご自身にとってもメリットが大きいため、ぜひご覧ください。
従来の発電方法が与える影響
日本の発電方法で大きな割合を占めているのが「火力発電」と「原子力発電」です。
地球にやさしい新エネルギーが注目される今、従来の発電方法が与える影響とはどのようなものがあるのか解説していきます。
地球温暖化の進行
日本の発電方法の7割以上を占めている火力発電は、安定的に電力を供給できるメリットがあります。一方で、地球温暖化の原因になる二酸化炭素を大量に排出するというデメリットも。
地球温暖化は、進行することで海面上昇が起きたり、異常気象が頻発する恐れがあり、自然生態系や生活環境へのさまざまな悪影響が懸念されています。
地球温暖化の進行を食い止めるためにも、再生可能な新エネルギーを使った地球にやさしい発電方法の普及が重要視されているのです。
原子力発電の危険性
原子力発電は二酸化炭素の排出量が少なく、大量のエネルギーを安定的に供給できるメリットがあります。反面、放射線事故のリスクと常に隣り合わせで、万が一の際に人体や環境に多大な悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
また、放射線被害が大きい使用済み燃料の処理問題も課題として残っており、原子力発電の賛否を巡っては長期的に議論が進められています。
石油が枯渇する恐れ
ガソリンやプラスチックの原料としても多く使用されている石油は、火力発電の燃料として発電に必要不可欠な資源です。
しかし、化石燃料の資源も無限に存在するわけではないため、何の対策も行わずに使い続ければ枯渇してしまう恐れがあります。
また、日本は国内で化石燃料を採取できないため、海外からの輸入に頼らざるを得ません。そのため、国際情勢による価格変動や突然の供給不足に陥る可能性が常に付きまとっているのです。
環境にやさしい再生可能エネルギーの発電方法
従来の発電方法が地球に与える影響を踏まえて、環境にやさしい再生可能エネルギーの発電方法が重要視されています。
特に注目されている発電方法は以下の5つ
- 地熱発電
- 太陽光発電
- 水力発電
- 風力発電
- バイオマス発電
これらの再生可能エネルギーについてご紹介します。
1.地熱発電
地熱発電は、活火山による地熱エネルギーを使用して、蒸気や熱水でタービンを回す発電方法です。
発電施設を作るための調査や開発に大きなコストがかかったり、発電効率が非常に低いことは課題とされています。しかし24時間安定した発電量を確保することができる上、活火山の多い日本はこのエネルギーに関して豊富な資源があり、今後の発展に大きな期待がされています。
2.太陽光発電
太陽光発電は、太陽電池に太陽光エネルギーをあてることによって電力を生み出す発電方法です。
日当たりがある場所であればどこでも発電することができる上に、屋根や壁などのデッドスペースを有効活用することができます。産業用だけでなく住宅でもできる発電方法として普及が進んでいます。
雨や曇りの日は発電量が少なかったり、夜間は発電ができないなどのデメリットもありますが、エネルギーが枯渇する心配がないことや、二酸化炭素などの排出がないというメリットが大きいです。
3.水力発電
水力発電は、水の流れや落下の運動エネルギーを電力に変える発電方法です。
開発には多額の初期費用がかかったり、建設地の周辺住民や環境に影響を与えてしまうデメリットがあります。
しかしエネルギーの変換効率が非常に高く、温室効果ガスを排出しないクリーンな再生可能エネルギーです。そのため、水資源が豊富な日本では古くから重要な発電方法として利用されています。
4.風力発電
風力発電は、風車を使って風のエネルギーを運動エネルギーに変換する力で電力を生み出す発電方法です。
再生可能エネルギーの中でも、水力発電に次いで変換効率が高く、規模によっては発電コストの削減が期待できます。そのため、経済的なメリットを享受しやすい発電方法といえるでしょう。
風向きや風速に左右されるため発電量が安定しにくいことや、風車設置のために広い土地が必要であることがデメリットとされています。しかし効率的に発電するためのプロペラ開発や、広い土地を確保するための取り組みが進められており、取り組みの成果によってはさらに普及するでしょう。
5.バイオマス発電
バイオマス発電は、動物や植物などから生まれた生物資源を燃焼・ガス化させることで発電する方法です。
火力発電の一種ですが、化石燃料と比べて繰り返し利用できる再生可能な資源のため、環境にやさしいとされています。また、廃棄物を活用できるため、ゴミの削減や森林整備の推進に繋がるのです。
他の発電方法と比べてコストが高いことや、安定的な供給が現状難しいことから、まだまだ課題の多い発電方法ではあります。しかし、今後期待されている地球にやさしい再生可能エネルギーとして注目されている発電方法のひとつです。
自家発電するメリット
次に、今注目されている自家発電についてご紹介します。
電気料金の値上がりや災害対策として関心を集めている自家発電ですが、具体的にどのようなメリットがあるのか解説していきます。
環境にやさしい
自家発電で使用する太陽光発電や風力発電などは、再生可能エネルギーであり、二酸化炭素を排出しないため、環境にやさしいというメリットがあります。
環境負荷を抑えることができ、将来世代への負担を減らす大事な一歩になることは間違いありません。
非常時の電力に困らない
自家発電を導入することで、自然災害などで停電になってしまった時でも電力に困らないメリットがあります。
電力会社からの購入に頼り切っている場合、電力会社からの供給が止まると電気が全く使えない状況になってしまいます。しかし自家発電のシステムがあれば、緊急時でも必要な電力を賄うことができるため安心です。
電気代の削減になる
自家発電で生み出した電力を使用することで、電力会社から購入する電気代を抑えることができます。
また、余った電力を国に買い取ってもらえるケースもあるため、場合によっては副収入を得られるというメリットもあります。
関連記事:オフグリッドって何?実践した場合のメリット・デメリットや取り入れ方も徹底解説
家庭内での発電方法
家庭内でできる代表的な自家発電の方法は以下の3つです。
- ソーラーパネル
- 小型風力発電
- ポータブル電源
ソーラーパネル
屋根や建物の敷地内などにソーラーパネルを設置することで、自家発電することができます。
設置やメンテナンスに費用がかかりますが、国や自治体が補助金制度を用意している場合もあるため、導入コストの負担を軽減することができる可能性があります。詳しい条件は都度更新されるため、最新の情報をチェックしてみてください。
小型風力発電
住宅の条件などからソーラーパネルの導入が難しい人におすすめなのが、小型風力発電です。
太陽光発電と比較すると発電量が少ないですが、少ないコストで設置することが可能なので、お手頃に発電システムを導入することができます。
ポータブル電源
ソーラーパネルや発電機と組み合わせることで、比較的少ない費用で、面倒な工事もなく使い始めることができるため、導入のハードルが低いことが魅力です。
また持ち運びが可能なことから、アウトドアなどに活用することもできますし、非常時に移動させることもできます。
1.リーズナブルで始めやすい「AC180」
容量 1,152Wh
出力 1,800W
同時接続数 8
重量 16kg
本体サイズ 340mm × 247mm × 317mm
晴れた日は太陽光パネルからわずか3時間でフル充電が可能。普段使っている家電製品の一部の電源供給をAC180からまかなうことによって、電力会社から購入する電気の量を減らし、環境への配慮とともに電気代の節約もできます。
コンパクトで取手も付いているため、アウトドアなどのシーンにも気軽に活用することができます。