災害時に長時間の停電が起きてしまった場合、連絡や情報収集のためにスマホを充電する手段を用意しておきたいですよね。
地震や台風はいつ起きるかわからないからこそ、まずは防災に役立つモバイルバッテリーやその他の充電手段について知っておきましょう。
今回は、防災に役立つモバイルバッテリーの選び方や、その他の充電手段をご紹介します。
さらに、防災用にモバイルバッテリーを用意するときの注意点などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
防災のためにモバイルバッテリーを用意するメリット
防災のためにモバイルバッテリーを用意するメリットは、以下の2つです。
- 停電時にスマホを充電できる
- 防災リュックに入れてすぐに持ち出せる
まずは、モバイルバッテリーの特徴を確認するため、上記2つのメリットについて解説します。
停電時にスマホを充電できる
モバイルバッテリーを防災用に用意することで、停電時でもスマホを充電できます。
例えば、定格容量が12,900mAhのモバイルバッテリーでは、容量が3,000mAhのスマホを約4回充電できます。
災害時にスマホがあると家族との連絡手段に使えたり、情報収集ができたりするため、停電時にスマホを充電できるように備えるのは大切でしょう。
また、停電中の夜は、スマホをライト代わりに活用することも可能なので、充電のためのバッテリーを用意する利点もあります。
防災リュックに入れてすぐに持ち出せる
モバイルバッテリーは小型のものが多いため、防災リュックに入れてすぐに持ち出せるのもメリットの1つです。
防災リュックとは、災害時の非常用持ち出しリュックのことで、食料品や日用品など生活に欠かせないものを詰めておくものです。
地震や台風の際、速やかに持ち出せるような場所にモバイルバッテリーを置いておくと良いでしょう。
防災に役立つモバイルバッテリーの選び方
防災に役立つモバイルバッテリーの選び方は、以下の4つです。
- 容量の大きさで選ぶ
- 持ち運びやすいものを選ぶ
- 充電速度で選ぶ
- 出力ポートの種類や数で選ぶ
こちらでは、上記4つの選び方について解説します。
容量の大きさで選ぶ
防災用にモバイルバッテリーを選ぶ際は、容量の大きさをチェックしましょう。
モバイルバッテリーの容量の大きさはmAh(ミリアンペアアワー)という単位で表記されます。
10,000mAhや20,000mAhなど、容量は製品によって様々なので、スマホを何回充電したいかを想定して選ぶと良いでしょう。
容量を見るときの注意点としては、エネルギーのロスが発生することから、商品に書かれた容量の全ては使えないということ。
大体容量の約6割が実際に使用できる「定格容量」と呼ばれる数値になるので、10,000mAhなら6,000mAhが定格容量となります。
スマホのバッテリー容量が3,000mAhで、定格容量が6,000mAhなら2回の充電ができるという計算なので、停電中に何人分のスマホを何回充電するか考慮して選びましょう。
持ち運びやすいものを選ぶ
持ち運びやすいものを選ぶのも重要です。
モバイルバッテリーは容量が大きくなればなるほどサイズも大きくなります。
「持ち歩くなら薄くて軽いバッテリーが良い」という方は、容量が小さめで軽量薄型タイプのものが良いでしょう。
充電速度で選ぶ
「災害時に短時間で充電できるタイプが良い」という場合は、充電速度が速いモバイルバッテリーを選ぶ方法があります。
モバイルバッテリーの充電速度は、出力のW(ワット)の数値が大きいほど速くなるもの。
出力は12Wほどのものが多いですが、充電速度が気になる場合は18W程度のものを選ぶと良いでしょう。
出力ポートの種類や数で選ぶ
出力ポートの種類や数を確認して選ぶのも重要です。
出力ポートとは、OUTPUTといった表記がされていて、スマホなどを充電する際に使用するUSBなどの出力専用のポートのこと。
モバイルバッテリーの出力ポートは、主に「USB Type-Aポート」と「USB Type-Cポート」の2種類があり、どちらに対応しているか確認しましょう。
また、出力ポートの数が複数ある製品であれば、スマホを複数台同時に充電することもできます。
防災に役立つモバイルバッテリー以外の充電手段
防災に役立つモバイルバッテリー以外の充電手段は、以下の5つです。
- ポータブル電源
- 乾電池式の充電器
- ソーラーパネル
- 手回し充電器
- シガーソケット
こちらでは、上記5つの手段について特徴を解説します。
ポータブル電源
ポータブル電源は、防災に最適な充電手段の1つです。
モバイルバッテリーよりも大容量のものが多く、使える出力ポートの種類や数も豊富といった特徴があります。
このため、スマホの充電だけでなく、消費電力の大きい電気調理器・電気毛布・冷蔵庫・電子レンジなどを動かせる製品も多く存在します。
防災には情報収集やライトだけでなく、食事や暑さ・寒さ対策などを考慮する必要があるため、ポータブル電源が頼れる備えになるケースも多いでしょう。
ソーラーパネルと組み合わせられるポータブル電源なら、長期的な停電が起きた際も日光で充電できるため、電気が不足する不安感も軽減できますね。
乾電池式の充電器
乾電池式の充電器は、乾電池をセットして使える小型の充電器のこと。
モバイルバッテリーは充電がなくなれば使用できなくなりますが、乾電池式の充電器であれば多くの乾電池を備蓄することで、より長く充電することが可能です。
ソーラーパネル
モバイルタイプのソーラーパネルで災害時にスマホを充電することもできます。
しかし、小型のソーラーパネルだと電力が低いため、フル充電は難しいかもしれません。
「ソーラーパネルで災害時に十分な電力を発電したい」という方は、大きめの持ち運べるソーラーパネルとポータブル電源を組み合わせて充電する方法がおすすめです。
手回し充電器
手回し充電器を使用して災害時にスマホを充電する方法もあります。
手動で発電できるため災害時には適していますが、充電効率は低く、スマホを充電するには長時間回し続ける必要があるでしょう。
シガーソケット
車のシガーソケットからスマホに充電するという方法もあります。
車のエンジンがかかれば電力を供給できますが、災害時にはガソリンが入手できるか不安な面もあるため、他の方法も備えた方が良いかもしれません。
ポータブル電源もシガーソケットから充電できる製品が多いため、防災用に備えるというのも手段の1つでしょう。
大雪で停電が起きたときの電力確保については、「大雪で停電が起きたときの対処法は?停電時にも安心な電力確保グッズを紹介」でも解説しています。
防災用にモバイルバッテリーを用意するときの注意点
防災用にモバイルバッテリーを用意するときの注意点は、以下の2つです。
- 常にフル充電にしておく
- 電子機器がどのコネクタで充電できるかチェックしておく
こちらでは、上記2つの注意点を解説していきます。
常にフル充電にしておく
防災用にモバイルバッテリーを用意する際は、フル充電になっているか確認した方が良いです。
モバイルバッテリーは使わないで放置しておくと自然に少しずつ放電してしまうため、普段の生活で使用しない場合でも定期的に充電するようにしましょう。
電子機器がどのコネクタで充電できるかチェックしておく
電子機器がどのコネクタで充電できるかチェックしておくのも、防災において大切なことです。
モバイルバッテリーは基本的にUSB出力のみに対応しているため、家庭のコンセントで充電するタイプの電気製品の場合、ポータブル電源を用意する方が良いかもしれません。
ポータブル電源であれば、「USB Type-Aポート」や「USB Type-Cポート」以外にも「AC出力」「DC出力」など、様々なタイプの出力に対応している製品が多いです。
防災用には大容量のポータブル電源がおすすめ
防災用には、大容量のポータブル電源があると、「調理家電」「防寒対策用家電」「冷蔵庫」などが動かせるので役立ちます。
防災用の大容量のポータブル電源なら、「BLUETTI AC180 大容量ポータブル電源」がおすすめです。
BLUETTI AC180は、1,152Whという容量の大きさがあり、スマホ(15W)の充電なら約62回も行うことができます。
消費電力の大きい電子レンジ(600W)も約1.5時間使えるうえ、炊飯器(200W)も約4.4時間使えるなど、災害時の備えとして適した製品だといえるでしょう。
さらに、災害時の電力がなくなってしまった場合でも、ソーラーパネルと組み合わせれば充電することができます。
最大500Wのソーラーパネル充電に対応しており、晴れた日に3時間でフル充電にすることが可能なのです。
持ち運べるタイプのソーラーパネルを活用すれば、災害時に家以外の場所でも手軽に発電できます。
もちろん、災害時以外でも、日常的にソーラーパネルで太陽光発電することで節電対策にも活躍するでしょう。
BLUETTI AC180はこのような機能が備わっているだけでなく、サイズがコンパクトで取っ手付きのデザインなため、災害時に持ち運びやすいポータブル電源なのです。
まとめ
モバイルバッテリーを防災用に準備しようと検討している場合、今回解説したモバイルバッテリーの選び方やその他の充電手段についてもチェックしてみましょう。
「防災用に容量が大きく出力ポートが豊富な電源が欲しい」という方は、ポータブル電源も検討してみてはいかがでしょうか。
大容量のポータブル電源なら災害時でも調理家電で簡単な調理をしたり、ポータブルクーラーや電気毛布で暑さ・寒さ対策ができたりするので防災用に最適です。