地震や台風といった災害時の非常用電源に、3,000W以上の大容量ポータブル電源を検討される方は多いでしょう。
一方、「大容量の電源の選び方がわからない」といった悩みを持つ方もいるかもしれません。
今回は、3,000W以上の大容量ポータブル電源を選ぶポイント7選と3,000W以上の大容量ポータブル電源3選についてご紹介します。
さらに、3,000Wの大容量ポータブル電源の特徴なども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
3,000Wの大容量ポータブル電源に関する特徴とは?
3,000Wの大容量ポータブル電源における特徴は、以下の5つです。
- 車内やアウトドアでも電気を使用できる
- 消費電力の大きい家電も使用可能
- 家電を長時間使用できる
- 出力ポートの数が多い
- 災害時にも電気を使用できる
こちらでは、上記5つを解説します。
車内やアウトドアでも電気を使用できる
3,000Wの大容量ポータブル電源があれば、車内やアウトドアでも電気を使用できます。
充電さえしておけば、車中泊で電気毛布や扇風機を動かしたり、キャンプで調理家電を利用したりなどが可能です。
消費電力の大きい家電も使用可能
大容量ポータブル電源なら消費電力の大きい家電も使用できます。
3,000Wの容量があれば、消費電力の大きい700Wの卓上IH調理器、800Wのヒーター、1,000Wの電子レンジなどの家電でも稼働させられるのです。
家電を長時間使用できる
家電を長時間使用できるというのも、3,000Wの大容量ポータブル電源の特徴です。
例えば、700Wの卓上IH調理器なら3.5時間、800Wのヒーターなら3.1時間、1,000Wの電子レンジは2.5時間のように、消費電力の大きい家電も長時間使うことができます。
より消費電力の少ない家電なら、150Wの冷蔵庫で16.5時間、10WのLED照明は248時間も持続して稼働できます。(BLUETTI AC300+B300のポータブル電源を利用した場合)
出力ポートの数が多い
3,000W以上の大容量ポータブル電源は、小容量のものと比べて多くの電子機器を使用できるため、出力ポートの数が多く備わっている傾向にあります。
AC出力・USB-C・USB-A・DCシガーソケット出力などのポートがいくつも使えれば、「冷蔵庫を稼働させながらパソコンやスマートフォンを充電する」など、できることの幅が広がりますね。
災害時にも電気を使用できる
3,000Wの大容量ポータブル電源なら、災害時のような非常事態でも電気を利用できます。
災害によって停電が起きた際も、スマートフォンの充電や冷暖房器具など、様々な身の回りの電気製品を稼働させられるでしょう。
電子ケトルがあればお湯を沸かすこともできるうえ、電子レンジを使えば簡単な調理も可能です。
3,000W以上の大容量ポータブル電源における使用用途
3,000W以上の大容量ポータブル電源における使用用途は、主に以下の4つです。
- 車中泊用の電源として使用する
- ソーラーパネルと組み合わせて節電対策に活用する
- 災害時の非常用電源に使用する
- EPS(緊急電力供給)として使用する
こちらでは、上記4つについて解説します。
車中泊用の電源として使用する
車中泊用の電源として、3,000W以上の大容量ポータブル電源を使用できます。
大容量ポータブル電源が車内にあれば、調理家電を使ってお湯を沸かしたり、料理をしたりが可能です。
車内でガスコンロを使用して調理すると火災や一酸化炭素中毒の心配がありますが、電気を使うことで比較的安全に料理ができるでしょう。
また、大容量ポータブル電源があれば、車中泊旅の途中で購入した食品を冷蔵庫で冷やして持ち帰ることもできます。
ソーラーパネルと組み合わせて節電対策に活用する
3,000W以上の大容量ポータブル電源をソーラーパネルと組み合わせて、節電対策に活用するのも用途の1つです。
晴れた日にソーラーパネルを設置すれば、太陽光発電で大容量ポータブル電源に充電できます。
太陽が出ていれば無料で発電できるため、電気代が高くなっている昨今の節電対策として有効といえるでしょう。
災害時の非常用電源に使用する
3,000Wの大容量ポータブル電源は、災害時の非常用電源としても活用できます。
地震や台風で停電したときでも、大容量の電源があれば多くの家電を使えるでしょう。
停電時には、「非常食しかない」「スマートフォンの充電が切れそう」などの悩みが起き得ますが、ポータブル電源ならこういった問題の解決にもつながります。
加えて、暑さ寒さ対策として電気製品を利用できるうえ、ソーラーパネルを組み合わせれば、昼間に充電して夜間にも電気を使うことが可能です。
災害時の準備については、「もしもに備えて 災害時の困ったことランキングから学ぶ、日頃の準備」の記事でも解説しています。
EPS(緊急電力供給)として使用する
EPS(緊急電力供給)として大容量ポータブル電源を使用するケースもあります。
EPS機能がついたポータブル電源であれば、突然の停電が起きても接続中の電子機器に20ミリ秒ほどで給電し、電子機器のデータ消失や故障から守れるのです。
突然の停電からパソコンを守る方法については、「雷でパソコンの被害を出さないためには?有効対策6つを紹介!」の記事でもご紹介しています。
3,000W以上の大容量ポータブル電源を選ぶポイント7選
3,000W以上の大容量ポータブル電源を選ぶポイントは、以下の7つです。
- 容量の大きさで選ぶ
- 多種類の出力ポートがあるかで選ぶ
- 充電方法の多彩さで選ぶ
- 急速充電ができるかで選ぶ
- 純正弦波かどうかで選ぶ
- スマホのアプリと連携できるかで選ぶ
- 購入後のサポートで選ぶ
こちらでは、上記7つについて解説します。
容量の大きさで選ぶ
大容量ポータブル電源を選ぶポイントとして、容量の大きさが挙げられます。
容量の大きさによって、長く電気を使用できるかどうかが決まるもの。
消費電力の大きい電気製品や数種類の家電を同時に使用したい場合は、できる限り容量の大きいポータブル電源が適しているでしょう。
多種類の出力ポートがあるかで選ぶ
多種類の出力ポートがあるかどうかも、3,000W以上の大容量ポータブル電源を選ぶ際に重要な点です。
出力ポートの種類や数が多いと、その分同時に使える家電も増えます。
購入してから「出力ポートが足りない」ということにならないよう、ポータブル電源の出力ポートの種類や数はチェックした方が良いでしょう。
下記に、ポータブル電源の出力ポートの代表的な種類をご紹介しますので、参考にしてみてください。
【ポータブル電源における出力ポートの種類】
- AC出力
- シガーソケット
- RVポート
- USB-A
- USB-C
- ワイヤレス充電
充電方法の多彩さで選ぶ
以下のような充電方法に対応している大容量ポータブル電源を選ぶのも大切です。
- AC充電
- ソーラーパネル
- シガーソケット
対応している充電方法が多いと、充電場所が増えたり、アウトドア用途に使いやすくなったりします。
ACとソーラーパネルの2つから同時に充電できる機種なら、充電速度も上がるでしょう。
急速充電ができるかで選ぶ
急速充電が可能かどうかで、大容量ポータブル電源を選ぶのもポイントです。
急速充電に対応していれば、一般的に約8〜12時間ほどかかるポータブル電源への充電時間を大幅に減らすことができます。
機種によっては、わずか1.5時間でフル充電できるものもあり、「すぐに充電して持ち運びたい」という場合にも最適です。
純正弦波かどうかで選ぶ
大容量ポータブル電源を選ぶときは、純正弦波かどうかもチェックしましょう。
純正弦波対応のポータブル電源であれば、家庭用コンセントと同じように安定して電力供給ができます。
「矩形波」や「修正正弦波」といった種類は比較的安価ですが、使用できる電子機器に制限があるので注意しましょう。
また、周波数は「50Hz」「60Hz」の2つに対応できるものを選ぶことで、電子機器の誤動作や故障を防げます。
スマホのアプリと連携できるかで選ぶ
スマホのアプリと連携できる大容量ポータブル電源を選べば、快適にアウトドアを楽しめるでしょう。
アプリを起動することで、目の前にポータブル電源がなくても電力の使用量を確認できるうえ、ACやDC出力のオンオフが可能です。
購入後のサポートで選ぶ
3,000W以上の大容量のポータブル電源を長く使用するためにも、購入後のサポート期間を確認しましょう。
「4年保証」など長期にわたってサポートが続く製品なら、安心して日常使いできます。
また、長く使えるポータブル電源を選ぶために、寿命の目安となる充電サイクル数もチェックしておいてくださいね。
3,000W以上の大容量ポータブル電源を選ぶ際に押さえるべきこと
3,000W以上の大容量ポータブル電源を選ぶ際に押さえるべきことは、以下の4つです。
- 目的に応じて必要な容量を考える
- サイズや重量をチェックする
- 必要な充電時間を把握する
- 容量が大きくなるほど価格が上がりやすいことを知っておく
こちらでは、上記4つについて解説します。
目的に応じて必要な容量を考える
ポータブル電源を使用する目的に応じて、必要な容量を考えましょう。
電子機器をどれだけの時間使用できるかは、以下の式で大まかに計算できます。
高出力機器の場合では、動作時間 = バッテリーの容量 × DoD × η ÷ 負荷電力です。
低出力機器の場合では、動作時間 = バッテリーの容量 × DoD × η ÷ (負荷電力 + 製品 の自己消費電力) です。
使用したい電子機器とその消費電力をリストアップし、どの程度の容量が求められるか見極めてみましょう。
サイズや重量をチェックする
3,000W以上のポータブル電源を選ぶ際は、サイズや重量のチェックも欠かせません。
基本的に大容量のポータブル電源は、サイズが大きく重い傾向にあります。
そのため、「設置するスペースが足りているか」「持ち運ぶことができそうな重さか」を確認することが重要です。
必要な充電時間を把握する
大容量ポータブル電源を選ぶ際は、必要な充電時間を把握しましょう。
3,000Wのポータブル電源は、大容量だからこそ必要な充電時間も長いものも多いです。
急速充電対応の商品によっては、短い時間でフル充電できるものもあるのでチェックしてみましょう。
容量が大きくなるほど価格が上がりやすいことを知っておく
一般的に、ポータブル電源は容量が大きくなるほど価格も上がります。
3,000W以上の大容量ポータブル電源は小容量のものに比べて高価になるので、容量と価格を比較しながら目的に適した製品を選んでみてください。
3,000W以上の大容量ポータブル電源3選
3,000W以上の大容量ポータブル電源3選は、以下の通りです。
- BLUETTI AC300+B300 家庭用バックアップ電源
- BLUETTI AC500+B300S 家庭用バックアップ電源
- BLUETTI EP500Pro 家庭用バックアップ可搬型電源
こちらでは、上記3つの大容量ポータブル電源について解説します。
BLUETTI AC300+B300 家庭用バックアップ電源
「BLUETTI AC300+B300 家庭用バックアップ電源」における最大の特徴は、容量が3,072Whから12,288Whまで拡張できる点です。
AC300+B300でも3,072Whという大容量ですが、「もっと電気製品を長く使用したい」という場合は、B300をさらに3台追加することで12,288Whという容量に増やせます。
災害時などに家庭用バックアップ電源として利用するなら、このような大容量の電源で家電を長時間使用できるという利点があるでしょう。
AC300とB300は1つずつ分けて持ち運ぶことができるため、車中泊旅やアウトドアシーンで「大容量の電源を活用したい」という人にも使いやすいです。
また、BLUETTI AC300+B300は大容量のポータブル電源であるにも関わらず、急速充電の能力にも秀でています。
大きなポイントは、ACとソーラーパネルから同時に充電できる「デュアル急速充電」に対応していることで、0〜100%までを1.5時間という短い時間で充電できます。
他にも、2,400Wのソーラー充電で1.8〜2.3時間、1,800WのAC充電で2.2〜2.7時間でフル充電できるため、「短時間で充電してキャンプに持ち運びたい」という場合にも最適です。
BLUETTI AC500+B300S 家庭用バックアップ電源
「BLUETTI AC500+B300S 家庭用バックアップ電源」は、AC300+B300と同じ拡張性のあるポータブル電源ですが、増やせる容量は18,432Whと大きいのが特徴です。
最大の18,432Whまで拡張すると、災害で停電が起きた場合でも6日間程度の電気を安定供給できる能力を持っています。(家庭用非常時の1日3KWhの電力で計算)
また、定格電力5,000W、かつ瞬間最大出力10KWといった大出力が可能なため、消費電力の大きいエアコンや電動ハンマーなども使用することができます。
BLUETTI AC300+B300よりも大容量かつ大出力なので、災害時の非常用電源としてだけでなく、送電のない地域での生活電源としても活用できるでしょう。
BLUETTI AC500+B300Sも高速充電機能を搭載しており、50分で約80%という速度で充電が可能です。
スマートフォンアプリとの連携で入出力や電力使用量の確認を行えることも、日々の使い勝手が良くなるポイントです。
加えて、一定の温度以下になると自己発熱するという機能が備わっていることから、「寒い日でもポータブル電源を使用したい」という方にもぴったりといえるでしょう。
BLUETTI EP500Pro 家庭用バックアップ可搬型電源
BLUETTI EP500Pro 家庭用バックアップ可搬型電源は、5,120Whという大容量のポータブル電源で、長時間電気製品を使用する用途に最適な1台です。
このポータブル電源の大きな特徴は、5,120Whの大容量というだけでなく「キャスター付きで移動させやすい」という点にあります。
通常大容量の家庭用蓄電池は重量があり、運ぶのが難しい場合が多いですが、キャスターでスムーズに移動できると設置工事要らずで、置く場所も特定せずに配置できるのです。
もちろん屋外にも持ち出せるため、キャンプや野外イベント会場などでも大容量のポータブル電源を活用することが可能です。
ACとソーラーパネルからの電力を同時に充電できるため、アウトドアシーンでの活躍が期待できますね。
BLUETTI EP500Proは購入後のサポートも手厚く、業界高水準の5年保証が付属しています。
さらに、3,500回以上の充電サイクルに対応していることから、購入後も長い間安心して使用することができるでしょう。
5,120Whの大容量ポータブル電源のため、AC・シガーソケット・USB-A・USB-Cはもちろんのこと、RV出力やワイヤレス充電など、出力ポートの種類や数も豊富です。
まとめ
3,000Wの大容量ポータブル電源があれば、消費電力の大きい電気製品を使用できるうえ、同時に複数の家電を長時間使えます。
ソーラーパネルと組み合わせることで節電対策として利用したり、災害時の非常用電源としても活用ができるでしょう。
「大容量の電源は持ち運びが難しいのでは?」という方は、BLUETTI EP500 Proのように分けて簡単に持ち運べるようなポータブル電源を検討するという方法もあります。