昨今、「再生可能エネルギー」という言葉をよく耳にします。スマホやPC、テレビ、家庭での電気はもちろん、オール電化住宅、電気自動車など、私たちの日常生活において電気の重要性は非常に高まっています。また、10年以上前から地球温暖化が問題視され、これまで以上に電気を主としたライフスタイルが世界の常識となりつつあります。その中でここ最近では大規模災害による停電、コロナ禍における電力逼迫など電気の供給が追いつかない事態に陥り、国としてはより効率的に、かつ環境にも配慮した方法で電気を生み出す施策が求められています。
その中で注目となるのが「再生可能エネルギー」です。再生可能エネルギーとは、主に太陽光・水力・風力などのことで、自然の力を利用して電気を生み出すことで二酸化炭素の排出量を抑え、温暖化問題への対策として注目されているエネルギー源です。前述の太陽光などは太陽や地球環境が維持されている限り無限に供給されるエネルギーであり、環境に優しいエネルギーとして環境問題解決への期待値が非常に高くなっています。
今回は再生可能エネルギーを活用して、「ポータブル電源で電気もDIY!」として、自然災害や近年のコロナ禍での電力逼迫などの状況下でも、安心安全に電力を確保する方法をご紹介していきたいと思います。
なぜポータブル電源なのか?
災害時などでの電気の個人的確保にポータブル電源をおすすめしましたが、「電気を作るのになぜポータブル電源なのですか?発電機もありますよね?」といった疑問が聞こえてきそうです。確かに発動発電機がすでに存在するので電気の確保事態はポータブル電源でなくても可能です。しかしポイントは環境や周囲への配慮。発動発電機の場合以下のような悪影響が懸念されます。
・排気ガス
・騒音
さらに利便性も含めると、
・サイズや重量
・メンテナンス
など懸念される点が多く、ポータブル電源の方が圧倒的に優れているのです。それぞれの懸念事項を個々に比較してみましょう。
・排気ガス
ポータブル電源は再生可能エネルギーの一つである太陽光を使用して電気を作るため、排気ガスの心配は不要、室内でも安全に使うことができます。充電分が底を尽きたら再度充電が必要になりますが、それは蓄電容量でカバーできる問題です。その点、発動発電機は主にガソリンを使用して発電します。そのためガソリンさえあれば継続して使用できるので使用時間を気にする必要がなく長時間使用には向いていると言えます。しかしガソリン燃焼時に多量の排気ガスを排出するため、使用時間が長ければ長いほどその量は増加します。つまりCO2も排出されていくことになりますし、室内で使用することができません。
・騒音
ポータブル電源は運転音がかなり小さく、機械の近くにいても気にならないほどです。ここ最近道路を走っている電気自動車をイメージしてください。かなり近づいてきても気づかないほど静かですよね、同様にポータブル電源も運転音がかなり静かなので快適に使用できるのです。一方発動発電機は運転音がかなり大きいため、それ自体がストレスになりかねません。特に避難所などでは自分たち以外にも多くの人がいるでしょうから、なおさら使用は控えた方が良いでしょう。
・サイズ、重量
ポータブル電源は持ち運ぶことが前提に設計されているので、サイズもコンパクトに軽量に作られています。大容量を求める方用の大きいサイズのものも、重量こそ重いですが運びやすいようにホイールが付いていますので移動させる上では問題なく運ぶことができます。対して発動発電機は、据え置きが前提で設計されていることが多いです。そのためサイズも大きくかなりの重量がある製品が多くなっています。
・メンテナンス
ポータブル電源はなんとほぼメンテナンスいらず!自然放電を避けるため、半年に一度は充電することが推奨されますが、それ以外は極論放置していても問題なしです。しかし発動発電機はオイル注入・補給・交換が必要で、月に一度は運転させないと性能がどんどん悪くなっていきます。
ポータブル電源は全てにおいて発動発電機よりも優れている!というわけではありませんが、環境や周囲への配慮、使用のしやすさ、安全性など多くの点で優れており時代に合った製品であると言えます。「ポータブル電源で電気もDIY!」近年の働き方と同じように、電気に関してもフリーランスに、個々人で動いていく未来、一緒に作りませんか?