「南海トラフ地震のために、防災用品を用意しておきたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
万全の準備をしておけば、もしものときも慌てずに行動することができますよね。
今回は、南海トラフ地震に備えるための防災用品を、「備蓄用」と「持ち出し用」の2種類にわけてご紹介します。
南海トラフ地震とは?
こちらでは、南海トラフ地震とはどのようなものか、被害予想はどれくらいかをお話します。
南海トラフ地震とは「南海トラフ沿いで発生する地震のこと」
南海トラフ地震とは、駿河湾から日向灘沖にかけての海底の溝状の地形である「南海トラフ」沿いで発生する地震のことです。
陸側のプレートが引きずり込まれた際、耐えられなくなって限界に達したことで起こります。
南海トラフ沿いでは、過去に何度も大きな地震が発生しており、前回の地震から70年以上が経っていることから、緊迫感が強まっているのです。
被害予想はどれくらい?
南海トラフ地震が発生した場合、震源に近い高知県や静岡県では震度7の揺れが予測されています。
四国や近畿、東海地方の広い範囲では震度6強や6弱、関東から九州にかけての広い範囲で震度5弱以上の強い揺れが想定されているのです。
このため、死者32万3000人、負傷者62万3000人の被害予想がされており、水道・電気・ガスといったインフラがとまることも考えられているので、しっかりとした防災用品を備える必要があります。
南海トラフ地震に備えるための防災用品【備蓄用】
こちらでは、南海トラフ地震が起きた際、家で過ごせることを想定した防災用品を紹介いたします。
- 飲料水
- 食料品
- カセットコンロ
- 照明・懐中電灯
- 現金
- 救急用品・衛生用品・生理用品・常備薬
ぜひ、上記6つのグッズを準備しておいてくださいね。
飲料水
飲用、及び調理用で使う水は、1人あたり1日3Lを目安として、3日〜7日分を用意しておきましょう。
水は、口に入れるためのもの以外に、洗濯やトイレなどの生活に使うことも多いので、できるだけ貯蓄しておくと安心です。
保存場所は、水の風味を損なわないために、直射日光や高温多湿を避けてくださいね。
食料品
食料品は、水道・電気・ガスが止まるケースも想定し、カセットコンロで温めて食べられるようなレトルト食品などを、3日〜1週間分用意しておくのが良いでしょう。
さらに、災害時はビタミンが不足しがちなので、フルーツの缶詰めなどもあるとgood。
高齢の方にはおかゆなどの消化の良いもの、お子様にはお菓子も用意するのがおすすめです。
カセットコンロ
ガスが止まったときに火を起こせるカセットコンロは、地震発生の際に大変重宝します。
食料品を温めるために使ったり、身体を拭くためのお湯を沸かしたりなど、使用方法は様々です
カセットコンロは購入してから10年経つと、経年劣化による事故のリスクがあるとされているので、以前から備えていた方は買い替えを検討してみてください。
照明・懐中電灯
地震によって停電した際、照明や懐中電灯が役に立ちます。
屋外と屋内の両方で使うなら、300〜1,000lmほどの明るさがあると安心でしょう。
他にも、持ち運びやすさや防水性などの機能といったように、非常事態に活躍するようなものを選んでみてください。
現金
大体2万円程の現金を、小銭を含めて用意しておくのも一押しです。
地震などの災害が長引いた場合、ATMや電子マネーが使えなくなることも。
最近ではキャッシュレス化が進んでいるからこそ、万が一のときに慌てないように現金を手元に置いておきましょう。
救急用品・衛生用品・生理用品・常備薬
下記のような用品・生理用品も、忘れずに準備しておきましょう。グッズも忘れずに用意しておくことが大切です。
救急用品 |
衛生用品 |
生理用品 |
薬 |
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災害時の準備については、「もしもに備えて 災害時の困ったことランキングから学ぶ、日頃の準備」もご覧ください。
南海トラフ地震に備えるための防災用品【持ち出し用】
こちらでは、南海トラフ地震に備えるための防災用品として、持ち出し用のグッズをご紹介します。
- 飲料水
- 食料品
- 救急用品・衛生用品・生理用品・常備薬
- ヘルメット・防災ずきん
- タオル・防寒用アルミシート
- 安眠用品
- 衣類
- ミルク・哺乳びん・紙おむつ
- 貴重品
- 医療関係備品
- 懐中電灯
避難所などに持っていくことを想定して、両手が使えるリュックサックなどに詰め、すぐに持ち運べるところに置いておきましょう。
飲料水
飲料水は、避難時に飲む用として1人あたり500mlのペットボトルを2本程準備しておくと良いでしょう。
備蓄用と異なり、あまりにもたくさんの水を用意してしまうと、すぐに避難しづらくなってしまいます。
小走りで避難所へ向かえるように、最低限の量を用意してみてくださいね。
食料品
持ち運び用の食料品は、調理が必要なものではなく、簡単に食べられるものを用意しましょう。
子どもや高齢の方と共に避難する場合は、普段食べ慣れているものもリュックに詰めておくのがおすすめです。
3日分の食料を準備しておくのが理想ですが、あまりにも重すぎるものだと避難のときに困難になるので、持ち運びやすい量に調整してみてください。
救急用品・衛生用品・生理用品・常備薬
避難所では食料が優先して届けられる傾向にあるため、救急用品・衛生用品・生理用品・常備薬もしっかり準備しておきましょう。
先ほど、備蓄用でご紹介したリストを参考にしながら、日常的に使い慣れているものを用意してみてくださいね。
ヘルメット・防災ずきん
人間にとって大切な頭を守るため、ヘルメットや防災ずきんも備えておきましょう。
南海トラフ地震では、避難時に建物が倒壊し、瓦礫が落下するケースも考えられます。
地震が収まった後の復旧作業でも利用できるため、家族一人ひとりの頭にあったヘルメット
や防災頭巾を用意しておくと良いです。
タオル・防寒用アルミシート
ちょっとした寒さ対策のために、タオルや防寒用アルミシートがおすすめです。
タオルは身体を拭いたり簡単な目隠しになったりしますし、防寒用アルミシートはコンパクトに収納できるため簡単に持ち運びしやすいのもgood。
安眠用品
安眠用品として、アイマスクや耳栓があると便利です。
様々な人が集まる避難所では、夜でもライトの光が照らされていたり、喋り声や生活音などが聞こえてくるもの。
ただでさえ非常事態で安眠しづらいからこそ、アイマスクと耳栓で周りの状況をシャットダウンすることで、より良い睡眠環境を確保しましょう。
衣類
避難所で衣類が手に入るまでは3日程かかるといわれているので、下記のような洋服を日数分準備しておきましょう。
- 下着(女性はカップ付きが便利)
- 肌着(長袖や半袖)
- 靴下
- ズボン
- 季節に応じたトップス(Tシャツやトレーナーなど)
- 防寒着(冬場)
- 室内履き
衣類には記名し、チャック付きのビニール袋などで保存しておくと、トラブルを防ぐことができます。
ミルク・哺乳びん・紙おむつ
赤ちゃんがいるご家庭では、ミルク・哺乳びん・紙おむつも防災用品の必須アイテムです。
特に、最近では、調乳いらずで容器を開けた後常温で飲ませられる「液体ミルク」が話題を集めています。
普段とは異なる災害時は、できるだけ手軽に栄養をあげられるアイテムを備えておくと安心でしょう。
貴重品
避難所で数日生活することを考え、貴重品を用意しておくことも忘れないようにしましょう。
預金通帳や印鑑、身分証明書や現金など、最低限のものをポーチに入れて身につけておいてくださいね。
医療関係備品
避難所で体調を崩してしまった場合も想定して、健康保険証やお薬手帳も準備しておきましょう。
健康保険証は、コピーをしておきスマートフォンケースなどに挟んでおけば、ちょっとしたときに身分証明書代わりにもなりますよ。
懐中電灯
懐中電灯は、夜間の避難時に重宝するので必ず備えておきましょう。
大規模な地震により停電が長く続くこともあるため、点灯時間が長いものや充電式と電池式を併用できるものを選んでみてください。
南海トラフ地震に向けて「ポータブルバッテリー」も備えておこう
南海トラフ地震では、電気が止まることも十分考えられるため、携帯電話や懐中電灯といった充電ができなくなる可能性があります。
このため、家電製品に電源を供給できる「ポータブルバッテリー」を備えておきましょう。
「持ち運びやすいものがいいな」という方は、BLUETTI AC60 小型ポータブル電源がおすすめです。
9.1kgの軽量設計のため非常時にも車に積みやすいですし、290mm×205mm×234mmとスペースをとらないのも特徴の1つ。
コンパクトですが、600W のインバーターから最大 1,200W まで出力を上げることができるので、スマートフォンやノートパソコンはもちろん、電気毛布やヘアドライヤーまで多様な種類の家電を使用できます。
「防災のためにしっかりと用意しておきたいから、大容量のものがいいな」という方は、BLUETTI AC240大容量ポータブル電源をチェックしてみてはいかがでしょうか。
2,000Wの高出力&3,000W電力リフトで、同時に大量の家電に電力を供給できます。
さらに、拡張バッテリーで4つを組み合わせれば合計 10,136Whになり、普段使用している家電製品を数日間稼働させることも十分に可能です。
多彩な6種類の出力ポートを備えているため、停電が起きたとしても不自由な思いをすることはないでしょう。
私たちの生活に密接に関わっている家電製品だからこそ、南海トラフ地震に向けてポータブル電源の詳細をご覧になってみてください。
まとめ
今回は、南海トラフ地震に備えるための防災用品を、「備蓄用」と「持ち出し用」の2種類にわけてご紹介しました。
「いつ起きてもおかしくない」といわれている南海トラフ地震だからこそ、今から十分な防災用品を準備しておくことが大切です。