この記事では、猫のための防災グッズについて解説します。避難が必要な災害時に大切なペットを守るために、普段から備えておきたいこと、必ず準備したいもの、余裕があれば備えたいものをご紹介します。猫を飼っていて、災害時の対応に悩んでいる方はぜひご覧ください。
猫の防災グッズを揃えるのに必要な考え方
具体的な防災グッズを紹介する前に、防災グッズを準備するにあたって必要な考え方を解説します。災害はいつ起こるかわからないため、全てのグッズを確実に持ち出せるとは限りません。猫用のグッズも重要ですが、飼い主が必要なグッズも持ち出す必要があります。
そのため、確実にそろえておきたいもの、余裕があればほしいもの、事前の準備などに分けて考えておくと、いざという時に判断に迷いません。
命や健康に関わるものを最優先で備える
まず、最優先で備えるべきものは命や健康にかかわるグッズやアイテムです。例えば、服用している薬や治療用に特別なフードを与えている場合、避難先でそれらを与えられないことは健康を害し、命に係わるリスクもあります。
何があっても持ち出したいアイテムについては避難袋に常備しておくなど、考えることなく持って避難できるようにしておくことが重要です。
余裕があれば便利なグッズを追加する
避難所で猫の世話をするのは普通に生活することに加えてさらに難易度が上がります。周囲への配慮も必要です。
様々なグッズをそろえておくことにより、猫の世話の負担を軽減することができますが、猫用のグッズばかりがかさんでしまって人間が必要なグッズを持ち出せなければかえって困ってしまいます。
そのため、あると便利なグッズについては他の避難アイテムと比較検討しながら取捨選択や、全てを持ち出せない時の優先順位付けをしておくと良いでしょう。
はぐれた時にも備えた対策をとる
はぐれた時の対策は事前に準備しておきましょう。
家族が外出時に被災してしまった場合など、災害時必ず猫と一緒に避難できるとは限りません。また、普段と違う避難所の環境にストレスを感じ、脱走するなどはぐれてしまう可能性もあります。
そのような際、はぐれてもスムーズに探せるよう事前に対策しておくことは様々な観点から重要なのです。
災害時に揃えておきたい猫の防災グッズ 13選
猫の飼い主が災害時のために備えておきたい防災グッズを13個解説します。全てのグッズを必ず備えなければならないわけではなく、先述の通り説明した優先順位にそって必要なものを揃えてみてください。
持ち運び用のキャリー
避難所への持ち運びなどに必須です。また、避難所での猫の寝床としても活躍します。
ペットフード
猫用のペットフードは配給されません。最低でも5日分、可能であれば7日分ほど備えられると安心です。フードには消費期限があるためその点にもご注意ください。
水
水は配給される可能性の高い物品ですが、猫用の水を受け取ることはまずできません。軟水の水を500mlのペットボトルで数本携帯できると安心です。
薬(必要な場合)
薬などは避難時には入手が難しくなる物品です。必要な薬があれば避難袋に多めにストックしておくことをおすすめします。
トイレ用具
携帯トイレやペットシーツなど、避難所でもトイレの世話がしやすいグッズも用意しておくと安心です。使い捨てのグッズが便利ですが、避難所ではゴミの廃棄についてもルールが定められているかもしれないのでご注意ください。
首輪
首輪を付けていると、はぐれてしまった場合でも飼い猫であることがわかります。保護してもらえる確率も上がるため、普段から首輪をつけておくことを習慣づけましょう。
ハーネス・リード
避難所では猫が脱走したり動き回ったりしないように、食事や運動などでキャリーの外から出す際にはハーネスやリードをつけておくことも重要です。
迷子札・飼い主の情報
迷子札や飼い主の情報を首輪に着けて携帯させるようにしておけば、脱走してしまった際や一緒に避難できなかった際、探すことに役立ちます。
ペット保険証
避難所で猫が体調を崩した時など、獣医に診てほしい際にペット保険証を持っているとスムーズです。
タオル
目隠しや毛布の代わりなど、様々な用途で活躍します。使い慣れた、臭いのついたものを持っていくことがおすすめです。
ブラシ
抜け毛対策、ブラッシング用のブラシは必須アイテムではありませんが、ストレスを感じやすい避難所でのスキンシップのアイテムとして活用できます。
ガムテープ
様々なグッズの補修に便利です。また、避難所で段ボールが入手できたら簡易な小屋を作るのにも役立ちます。
洗濯ネット
脱走防止に加え、狭いところで猫を落ち着けるのにも洗濯ネットも可能であれば用意したいアイテムです。
お気に入りのおもちゃ
お気に入りのおもちゃは必須ではないですが、ストレスを感じやすい避難所の中で猫を落ち着けるのに、可能であれば持ち出したいアイテムです。
関連記事:防災備蓄~100均で防災グッズは揃えられるか?おすすめ防災グッズ10選 ブルーティ (bluetti.jp)
愛猫のために普段から備えておきたい災害対策
防災グッズを準備しておくことと同様、いざというときのためのために事前に備えておきたい準備についても解説します。
ワクチン接種、去勢・避妊手術を行う
被災してしまうとワクチンの接種が難しくなる上、どのような環境で過ごすことになるかわからないため、リスクが上がります。いざというとき慌てないためにも、ワクチンの接種は事前に済ませておきましょう。
また、繁殖の予定がないようであれば去勢・避妊の手術を行っておいた方が様々なトラブルや病気の回避になります。
避難先でのペットの扱いを確認する
避難所によって、ペットの扱いが異なります。同じ空間で過ごすことができれば大きな心配はありませんが、別室に隔離しなければならないケースもあります。
行政指定の避難所でない場合、受け入れができないというケースもあるため、あらかじめしっかりと確認しておきましょう。
ペットの扱い以外にも、避難場所や避難先のルールについて確認しておくことは重要です。いざという時慌てたり、避難場所でトラブルにならないためにも事前の確認をおすすめします。
首輪・迷子札・マイクロチップの装着
普段から迷子札を装着しておくと、震災ではぐれてしまった後も飼い主の情報が明確になるため、手元に帰ってくる可能性が高まります。また、首輪をしておくだけでも飼い猫であることが明確になるため、野良猫とは思われず、少なくとも保護してもらえる可能性は高まるでしょう。
マイクロチップ未装着の猫の場合、飼い主に装着する義務はありませんが、装着した上で飼い主の情報をデータベース登録しておくと、より安心です。
普段からキャリーに慣れさせておく
普段から時折キャリーの中に入れるなどして慣れさせておくと安心です。避難時にキャリーで持ち運ぶのはもちろんのこと、避難所では原則としてキャリーの中で保護しておく必要がある可能性もあります。
キャリーの中に長時間居させることをストレスに感じさせないよう、普段から慣れさせておくといざというとき安心です。
非常時に様々な用途で役に立つポータブル電源
災害時、猫のケアに限らず様々な面で役に立つのがポータブル電源です。自宅待機の際の停電から避難所での生活まで、様々な形で役に立ちます。
AC200L
【仕様】
容量 2,048Wh
出力 2,000W
同時接続数 11
重量 28.3kg
本体サイズ 420mm × 280mm × 366mm
AC200Lは災害時に自宅待機での復旧待ちから避難所での生活まで幅広い形で役に立つポータブル電源です。
2,048Whの大容量は一定時間の停電時でも複数の家電を動かし続けることができます。重量が30kg未満であるため、持ち運びも可能で避難所においてもストレスの少ない生活を支えてくれるでしょう。太陽光、シガーソケットなど、AC充電ができない環境での充電方法も豊富です。
まとめ
災害の際備えておきたい、猫のための防災グッズについて解説しました。猫は災害に対して人間のように適切な対応をとることができないため、しっかりと守る必要があります。
一方で、避難する飼い主の側でも避難生活に必要なグッズを持ち出さなければならず、猫のためのグッズにも取捨選択が求められます。必要なものを優先順位をつけて用意するとともに、日常からできる災害時の準備も行ってみてください。
災害時にはポータブル電源があると非常に便利です。BLUETTIでは持ち運びに優れた軽量なモデルから、バックアップ電源として活躍する大容量なモデルまで、用途に合わせた様々なポータブル電源を扱っています。興味のある方はぜひご覧ください。