【保存版】海キャンプ完全ガイド｜おすすめスポット、装備、注意点を解説

近年話題を集める海辺でのキャンプに興味があっても、「どうやって楽しめば良いの？」「注意点は何かある？」「どのキャンプ場がおすすめ？」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、海キャンプの魅力や注意すべきポイント、おすすめのキャンプ場から持ち物リストまで詳しく解説します。読めば、理想のアウトドア体験を安心して楽しむヒントがきっと見つかります。

海キャンプとは？海キャンプならではの魅力

海キャンプとは、海辺の自然環境を存分に味わいながら行うアウトドア活動を指します。

単にテントを設営して宿泊するだけでは終わらないのが海キャンプの醍醐味です。砂浜での食事や満天の星を眺める時間、波音を聞きながら眠る夜など、海だからこそ実現する多様な体験が魅力を増幅させます。こうした活動を共有することで、家族や仲間との結びつきがより深まるでしょう。

海キャンプならではの魅力としては以下の点が挙げられます。

海ならではの景色や波音でくつろぐ

海沿いでキャンプを行う最大の魅力は、やはり景観の美しさに尽きます。日中はどこまでも広がる青い海、夕方には一面を黄金色に染める夕陽、夜は満点の星空など、時間ごとに表情を変える海や空を眺めているだけで心が安らぐものです。

波の音を耳にしながら眠りにつくことができ、非日常を感じさせる特別な一夜を体験できるのも海キャンプの醍醐味でしょう。

海のレジャーを思う存分楽しめる

海が目の前にあるからこそ、海水浴や釣り、砂遊び、シーカヤックなど、さまざまなマリンレジャーを一度に楽しめるキャンプ場が存在します。

小さなお子様と一緒でも、友人や恋人同士でも幅広い世代が満足できる点が、海キャンプならではの大きな魅力といえるでしょう。

より自然に近いキャンプ体験を、より手軽に

整備の行き届いたオートキャンプ場とは異なり、海キャンプは設備が簡素な場所で行う場合も多いため、より手軽に野趣あふれる体験ができるのも特徴です。心身をリセットし、日常の疲労や緊張を手放す時間としても有意義といえます。

海キャンプならではの５つの楽しみ方

海キャンプには、一般的なキャンプとは異なる多様な楽しみが備わっています。本章では、特に人気のある５つの過ごし方を順に解説いたします。

• 海水浴

• 海釣り

• 磯遊び

• 夕日＆星空観察

• ビーチスポーツ

それぞれの魅力を詳しく確認していきましょう。

■ 楽しみ方1｜海水浴

海キャンプの大きな魅力は、手軽に海水浴を体験できる点にあります。温かな日差しの下で波と戯れる時間は、何物にも代えがたい贅沢です。

浜辺に寝そべりながらの日光浴は、心身を休めるのに最適なひとときです。お子様にとっては砂でお城を築くなど、創造力を育む貴重な時間になります。浮き輪でゆったりと漂うだけでも、心が自然と解放されることでしょう。

■ 楽しみ方2｜海釣り

海辺でのキャンプでは、釣りを楽しむこともできます。静寂に包まれた早朝の浜辺で糸を垂れる時間は、日常では味わえない安らぎを与えてくれます。

釣れたばかりの魚をその場で調理し、キャンプ飯の一品にすれば食事の満足感も格別です。これまで釣りの経験がない方も、挑戦してみる良い機会となるでしょう。

■ 楽しみ方3｜磯遊び

海キャンプでは、磯遊びを通して多彩な海の生き物を間近に観察することが可能です。岩場には多様な生物が生息し、大人も子どもも自然の魅力を深く感じ取れるでしょう。

【磯に生息する代表的な生き物】エビ、カニ、ヤドカリ、巻き貝、二枚貝、ヒトデ、魚類

こうした生き物に触れることで、海の環境への理解を深められます。ただし、クラゲやウツボといった危険な生物に注意が必要です。安全に配慮しながら観察を楽しんでください。

■ 楽しみ方4｜夕日＆星空観察

海辺のキャンプでは、水平線に沈む夕日や満天の星空を存分に楽しめます。夕暮れ時には空がオレンジから紫へと移ろい、海面が光を映して幻想的な景色を演出します。夜には波の音をBGMに、遮るもののない星空が広がり、心が洗われるような時間を過ごせるのが魅力です。

■ 楽しみ方5｜ビーチスポーツ

ビーチキャンプでは、体を動かす多様なスポーツを堪能できます。ビーチバレーやフリスビーを砂浜で行うことで、普段使わない筋肉を動かせるのも魅力のひとつです。

また、サーフィンやボディボードに挑戦するのも良い経験となります。こうしたアクティブな遊びは心身の健康維持にもつながるでしょう。

安全に楽しむために！海キャンプでの注意点7つを抑えよう！

熱中症を予防する

標高が上がるほど気温は下がり、逆に低い場所ほど気温が上がる傾向があります。海辺は標高がほぼゼロのため、特に暑さが厳しくなりやすい点が特徴です。

さらに日陰が少ないため、十分な熱中症対策を講じることが重要です。テント内は熱がこもりがちなので、出入口付近に扇風機を置き、しっかりと空気を循環させると良いでしょう。

強風に注意する

海岸は周囲に風を防ぐものがないため、強い風が吹きやすい場所です。テントやタープが飛ばされないように確実に固定する必要があります。

加えて、小物類も簡単に飛散する恐れがあるので、しっかり管理してください。特に焚き火やバーナーは強風時に事故の原因になりやすいので使用を控えるのが賢明です。

潮の満ち引きを考慮する

潮の干満により、水位は一日の中でも大きく変わる性質を持っています。干潮の際に海岸近くへテントを張ると、満潮時に水が押し寄せてしまう危険があります。

必ず海岸線から十分に距離を取って設営することが大切です。設営場所を決める前に潮位の予測を確認しておくと安心でしょう。

環境を保護する

海辺の生態系は非常に繊細で、人の活動が思わぬ影響を与えることがあります。ゴミを必ず持ち帰り、残飯を海に捨てないように注意しましょう。

生き物をむやみに捕まえたり、岩を動かしたりする行為も避けるべきです。自然を尊重しながら楽しむ姿勢が、環境保護の第一歩です。未来の子どもたちが美しい海を体験できるよう、ルールを守って過ごしましょう。

天候が変わりやすい

海辺の気候は移ろいやすく、晴天が続いていても急に雨や強風に見舞われることがあります。キャンプを計画する段階で、天候情報を細かく確認することが非常に大切です。

加えて、防水性や防風性の高いテント、レインウェアの準備を怠らないようにしましょう。悪天候に変わった場合に備えて、退避場所や撤収手順もあらかじめ決めておくと安心です。

砂浜では通常のペグは使えない

砂浜では一般的なペグでは固定が甘く、テントが安定しにくい点に注意が必要です。安全を確保するため、砂用のペグや重しとなる砂袋を用意し、確実に固定してください。

また、砂浜の特性に合わせた設営方法を学んでおくと、強風でもテントを守りやすくなります。あわせて、砂が荷物に入り込むのを防ぐための工夫も大切です。

夏場は暑さが厳しい

夏の海辺は直射日光と高温で過酷な環境になりやすいです。タープやサンシェードで日陰を作り、こまめに水分を摂取することが基本です。

日焼け止めを使ったり、通気性の良い服装を選ぶことで、熱中症や日焼けのリスクを抑えることができます。さらに、冷却タオルなどの便利なアイテムを準備し、涼をとる工夫も忘れずに行いましょう。

海キャンプの持ち物リスト｜海ならではの便利グッズとは

海沿いのキャンプでは森でのキャンプとは異なる持ち物が必要です。ここでは海でのキャンプに役立つおすすめアイテムをご紹介します。

■ 砂地に適したペグ＆ハンマー

柔らかな砂浜では、一般的なペグではしっかり固定できず抜けやすくなります。砂地用としてはV字型やU字型、サンドペグやスクリューペグが有効です。また、テントに付属するプラスチック製のペグも意外と砂に強く、簡単に外れにくいので便利です。状況に合わせて最適な種類を選びましょう。

■ ほうき＆ちりとり

砂は風や動きで簡単にテント内に入り込みます。衣服や体に付着した砂がシュラフやマットを汚すのは避けたいところです。ほうきとちりとりがあれば、テントに入り込んだ砂を素早く取り除き、キレイを保てます。簡単に掃除できるので必ず持参しておくと安心です。

■ タープ

海辺では日陰が少なく、長時間日差しを浴びると体調を崩す恐れがあります。タープを広げれば広範囲に影を作れ、紫外線をしっかり遮る効果も期待できます。夏場のキャンプでは欠かせないアイテムと言えるでしょう。快適なスペースを作るためにも忘れず用意してください。

■ ポータブル電源

海キャンプでは、電源の確保が快適さを左右します。ポータブル電源があれば、スマホの充電や夜間の照明、扇風機の稼働が簡単です。特にBLUETTI社には海キャンプにも日常にも使えるモデルが取り揃えてあり、おすすめです。

BLUETTI AORA 100 V2（中容量モデル）

AORA 100 V2はコンパクトながら1800Wの高出力を誇り、海キャンプでも頼りになる電源です。急速充電に対応しており、短時間で効率的にバッテリーを満たせます。タープ下にLED照明を設置したり、ポータブル冷蔵庫や電気グリルを使って食事を充実させるなど、幅広い活用が可能です。ソーラーパネルを併用すれば、海沿いの燦々と照りつける太陽光を用いて充電も可能。扱いやすさとパワーを兼ね備え、複数の家電を同時に動かしたい方に最適なモデルといえます。

BLUETTI AORA 30 V2（軽量モデル）

AORA 30 V2は軽量で持ち運びやすく、最小限の電力ニーズを満たすコンパクト電源です。ミニ扇風機の稼働やスマホ、タブレットなどモバイル機器の充電に特化しており、手軽に使える点が魅力です。荷物を減らしたいソロキャンパーや短期滞在におすすめのモデルで、ちょっとした家電を動かす分には十分な性能を備えています。シンプルな操作性もポイントです。

フェーズフリーなポータブル電源は１台持っておくと安心

日常生活で使うものを、災害時にも役立てるというフェーズフリーの考え方が、新しい防災として注目されています。ポータブル電源は、海でのキャンプはもちろん、日常使いから非常時まで幅広く活用できる便利なアイテムです。用途や容量、家族構成などを検討し、自分に合ったモデルを選ぶと幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。

保冷ボックス＆クーラーボックス

暑い海辺では飲み物や食材を新鮮に保つために、保冷ボックスやクーラーボックスが必須です。氷や保冷剤を活用すれば、数日間食材の傷みを防げます。冷えた飲み物をいつでも楽しめるのも魅力的なポイントです。サイズや容量は人数や滞在日数に合わせて選びましょう。蓋を頻繁に開け閉めしない工夫や、日陰に置くなど温度管理を徹底することで保冷効果を長持ちさせられます。

海キャンプにおすすめの海沿いキャンプ場11選（全国）

ここまで、海キャンプの魅力や注意点について詳しくお伝えしてきましたが、どのキャンプ場を選べばよいか迷う方もいらっしゃるでしょう。どこに行くか悩んだ際には、以下で紹介する11個のおすすめスポットをぜひ参考にしてください。理想の場所が見つかれば、より充実したキャンプ体験を楽しめるはずです。

No.1｜館山サザンビレッジ（旧：館山シーサイドビレッジ）（千葉県）

出展：公式サイト

目の前に広がる美しいビーチが魅力のキャンプ場です。開放感あふれるロケーションで、SUPやカヤック体験など海のアクティビティも充実。電源付き区画サイトや手ぶらプランも用意され、初心者でも安心して楽しめます。夜は満天の星空が広がり、非日常をたっぷり味わえます。

No.2｜ブエナビスタビーチクラブ（千葉県）

白い砂浜と青い海が目の前に広がる絶景のロケーション。プライベート感のあるサイトが特徴で、ビーチでゆったり過ごせます。焚き火やBBQはもちろん、サーフィンや釣りも楽しめるアクティビティが豊富。ペット同伴OKで、愛犬との思い出作りにも最適です。

No.3｜ウェルビーングヴィラ阿字ヶ浦（茨城県）

出展：公式サイト

全棟オーシャンビューのヴィラが魅力のグランピング施設です。波音を感じながら過ごせる贅沢な時間が楽しめ、焚き火スペースやBBQ設備も完備。客室内にはジャグジーがあり、リゾート感たっぷりの滞在が叶います。記念日や特別な旅行にぴったりの場所です。

No.4｜tama海terrasse（茨城県）

海が目の前に広がる開放的なキャンプ場で、コンテナハウスやテントサイトが選べます。施設内にはカフェやBBQスペースもあり、手ぶらで気軽にアウトドアを満喫可能。サンセットが美しく、夕暮れ時の景色は格別です。ファミリーや友人同士の滞在におすすめです。

No.5｜THE CLIFF CAMP & BBQ（長井海の手公園 ソレイユの丘内）（神奈川県）

出展：公式サイト

相模湾を一望できるロケーションが自慢のキャンプエリア。ラグジュアリーなグランピングテントやBBQサイトが整い、アウトドア初心者でも快適に過ごせます。温浴施設や体験プログラムも充実しており、家族連れに最適。潮風を感じながら優雅なひとときを楽しめます。

No.6｜茅ヶ崎市柳島キャンプ場（神奈川県）

湘南の海沿いに位置する市営キャンプ場です。リーズナブルに利用できる区画サイトが魅力で、BBQや海遊びも楽しめます。木陰の多いサイトは夏も快適。レンタル品が豊富で初心者も安心です。近隣に温泉やスーパーもあり、便利なロケーションです。

No.7｜キャンプMOON（愛知県）

出展：なっぷ

海辺と山の景色を一度に楽しめる開放感抜群のロケーションが魅力です。全区画オーシャンビューで、潮風を感じながらゆったり過ごせます。電源付きサイトや手ぶらプランが用意され、初心者も安心。サウナやピザ窯レンタルもあり、多彩な楽しみ方が可能です。

No.8｜キャンプ黄金崎（静岡県）

美しい駿河湾を望む絶景のキャンプ場です。海を一望できるサイトで、日の出や夕陽を眺めながら特別なひとときを過ごせます。釣りやシュノーケリングなどマリンアクティビティも充実。大自然に包まれてリフレッシュしたい方におすすめのロケーションです。

No.9｜ハロー京都の海（京都府）

出展：楽天トラベル

海が目の前に広がる贅沢な立地にあり、全サイトから絶景の日本海を望めます。テントやBBQセットなどレンタルも豊富で手ぶらでも快適。夕暮れ時の景色は特に美しく、ファミリーやカップルで特別な時間を過ごせる人気スポットです。

No.10｜弁天浜キャンプ場（兵庫県）

美しい遠浅の海が広がる弁天浜に立地し、夏は海水浴やSUPなどアクティビティが充実。リーズナブルに利用でき、気軽に海キャンプが楽しめる施設です。温水シャワーやトイレも完備され、初心者やファミリーでも安心して滞在できます。

No.11｜おはなCAMP&BBQ（福岡）

出展：公式サイト

福間海岸が目の前に広がるオーシャンビューのキャンプ場です。区画サイトとグランピングテントがあり、手ぶらで楽しめるプランも充実。BBQセットや焚き火台がレンタルでき、開放的な雰囲気の中で快適なアウトドア体験を満喫できます。

海でのキャンプ前には必見。テント・タープ設営のポイント

■ タープ設営のポイント

海岸では風が山から海、あるいは海から山に向かって吹くことが多い傾向があります。タープを風向きと直角に設置すると、側面に風が当たって大きくあおられる原因になります。風の流れと同じ向きにタープを張ると、内部を風が通り抜けやすく快適です。

■ テント設営のポイント

テントの入り口を海に向けると、風が砂を巻き上げて中へ入ってしまう恐れがあります。設営の際は出入り口を海側以外に向けることで、砂が入りにくくなります。こうするだけで快適さが大きく変わるため、風向きをよく確認してください。

■ ペグが効かない時の対処法

砂浜専用のペグを使えば問題は起こりにくいですが、万一効き目が悪い場合やペグを忘れたときの対応策を知っておくと安心です。

対処法１｜ペグの上に重りを置いて固定する

通常はペグの頭を少し残して地面に打ち込みますが、効きが悪い場合は頭が完全に埋まるまで打ち込んでください。埋めたペグの上に大きな石を置くと抜けにくくなります。重しがしっかり支えてくれるので安全性が高まります。

対処法２｜袋を重りにしてペグを代用する

もしペグが手元になければ、袋に砂や小石を詰めて重しを作りましょう。袋をガイロープに結び、砂に埋めておくと強度が増します。ビニール袋など、どのような袋でも代用できるため、緊急時には試してみてください。

■ 潮の満ち引きを抑えた設置場所の選び方

テントやタープを設営する際は、潮の満ち引きを必ず確認することが重要です。干潮時に海岸近くへ設置すると、満潮で水が押し寄せてくる危険があります。

設営前に潮位表をチェックし、波打ち際から十分距離を取るのが安全の基本です。また、突発的な高波に備え、荷物を防水バッグに入れるなど準備を整えておくと安心です。

まとめ｜海キャンプならではの特徴を抑えて、快適に楽しもう！

海キャンプは、美しい景色や特別な体験が満喫できる魅力的なアウトドアです。海キャンプならではの注意点や便利な道具を知って準備を整えれば、初心者でも安心して楽しめます。

思い出に残る時間を過ごすために、今回の記事を参考に理想のキャンプを計画してみてください。この夏、きっと心に残る体験が待っています！