ポータブル電源(ポタ電)は、災害時の備えや節電グッズとして注目を集めています。中でも、小型・軽量タイプのポータブル電源は、リーズナブルな価格設定と優れた使い勝手から、初めての導入に最適です。手頃な価格で、ポータブル電源のメリットを実感できるため、多くの人が最初の一台として選んでいます。ポータブル電源選びに失敗したくない方、特に予算を抑えつつ良い製品を探している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
小型・軽量ポータブル電源はどんな時に選ぶべきか?
ポータブル電源選びにおいて重要なのは、用途に合った性能の製品を選ぶことです。バッテリー容量やコンセントの出力が大きいからといって、常に優れているとは限りません。例えば、ピクニックに持っていきたい場合、大容量バッテリーの製品は不向きでしょう。では、軽量でコンパクトなポータブル電源は、どんな時に選ぶと良いでしょうか?5つのシチュエーションでご紹介します。
ポータブル電源の初心者の方に
今までにポータブル電源を使ったことがない方は、小回りのきく小型ポータブル電源から始めることをおすすめします。生活の中に取り入れることで、「こんな使い方もあるなぁ」と想像が湧き、次に適した製品へとステップアップできます。家の中を自由に持ち運べるコンセントの便利さを感じることでしょう。
頻繁に移動しながら使いたい方に
外回りの仕事でガジェット周りの電源に困っている方には、小型ポータブル電源がおすすめです。アクセサリーソケットからの走行充電でバッテリーを補充しながら、足りない時は会社や自宅に持ち帰って充電できます。
ただし、重すぎる製品だと車への積み下ろしが面倒に感じることもあるでしょう。小型ポータブル電源を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。「シガーソケット活用術:車中の電源ニーズを満たす」の記事では、さらに詳しい情報を提供しています。ぜひご覧ください。
小型家電やガジェットに合わせて
スマホ、アクションカメラ、ワイヤレスイヤホンなど、電力は小さいけれどこまめに充電する必要があるものには、小型のポータブル電源が適しています。モバイルバッテリーの延長線上で考えると理解しやすいかもしれません。モバイルバッテリーの容量に不満を感じていた方にとって、小型ポータブル電源は悩みを解消する良い選択肢となるはずです。
アウトドアでの使用
キャンプや車中泊での電源確保にも最適です。優れた可搬性で気軽に持ち運べ、屋外での利用に最適なサイズと重量が魅力。詳しくは「キャンプの持ち物チェックリスト:失敗しない選び方のコツ」で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
災害時のスマートフォン充電用に

頻繁に使うわけではないけれど、いざという時に必要な方にはコンパクトサイズのポータブル電源がおすすめです。収納場所をあまり取れない方や、いつ使うかわからないものにスペースを使いたくない方にも最適と言えるでしょう。普段からフェーズフリーを意識して、生活の中で使っていくことで、災害時にも慌てずに操作できるようになります。
参考記事:本当に必要なものだけ!災害グッズを無駄なく備える方法とチェックリスト
小型で軽量なポータブル電源は、適材適所で使うことで真価を発揮する優れた製品です。生活が少し便利になったり、ちょっとした不便が解消されたりと、気の利いた家電製品と言えるでしょう。
小型・軽量ポータブル電源の選び方 5つのポイント
自分のニーズに合ったポータブル電源を選ぶにはちょっとしたコツがあります。ここでは、小型・軽量ポータブル電源を選ぶ際の5つのポイントをわかりやすく解説します。
ポイント1 使い勝手をチェック 収納サイズ・重量・操作性
持ち運びやすさは使用シーンに大きく影響します。アウトドアや車中泊など、外出先での使用を想定している場合は特に、サイズと重量は重要な選択基準になります。
重量は、女性でも無理なく持ち運べる5kg以下がおすすめです。また、車のトランクに積んでおいても、燃費への影響は最小限に抑えられます。
サイズ感だけでなく、本体の形状にも注目しましょう。収納の際には、コンパクトで無駄のない形状が望ましいです。持ち手が出っ張っていると、その分だけ余分なスペースを取ってしまいます。
ポイント2 電力容量と出力を確認
小型ポータブル電源選びで重要なのは、バッテリー容量(Wh)と出力(W)です。わかりやすく例えると、以下のようになります。
- Wh:バケツに溜まった水の量
- W:バケツから出ていく水の勢い
一般的なニーズであれば、300Wh程度のバッテリー容量で十分でしょう。これはスマートフォンを10回以上充電できる容量です。
出力については、AC出力は300W以上あることが望ましいでしょう。なぜなら、電気毛布やポータブル冷蔵庫、デスクトップPCなどを使用する場合は、300W程度の出力が必要だからです。さらに、拡張出力で600Wほどあれば、コンパクトな電気ケトルも使えるので重宝します。
ポイント3 出力ポートの種類と数を比較

小型・軽量ポータブル電源には、USB、DC、ACなど様々な出力ポートがあり、用途に合わせて選ぶことが大切です。ポート数が多いと同時に複数の機器を使用でき、急速充電対応のUSBポートやPD(Power Delivery)100Wに対応していると、スマートフォンやノートパソコンなどを短時間で充電できます。
小型ポータブル電源では、コンパクトなサイズながら多彩なデバイスに対応できるよう、ACコンセントよりもUSBポートが多い方が便利です。また、出力ポートと入力ポートが前面に配置されていれば、ケーブルの抜き差しがスムーズで、収納スペースも節約できるでしょう。
ポイント4 充電方法の利便性を吟味
ポータブル電源の充電方法には、ACアダプター、シガーソケット、ソーラーパネルなどがあり、様々な充電方法に対応している製品は使い勝手が良いです。最新のACアダプターは、ケーブルのみのタイプが主流で、アダプターがないため熱をもちにくく、安全性が高くなっています。
ソーラー充電の場合、パネルの入力値が大きいほど充電速度が速くなります。シガーソケットからの充電は、車での移動中に充電でき、到着先ですぐに使用できるため便利です。メーカー純正のシガーソケット充電ケーブルの有無も確認しておくと安心でしょう。
ポイント5 安全性と保証内容をチェック
小型ポータブル電源を選ぶ際、安全性と保証内容は見逃せないポイントです。特に重要なのは、バッテリーの種類と安全性。最近注目されているのが、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した製品です。このバッテリーは従来のリチウムイオン電池と比べて、以下の利点があります。
- 安全性が高い
- 長寿命である
- 充放電サイクルが多い
また、メーカーの保証内容と期間も必ずチェックしましょう。万が一の故障や不具合に備え、十分な保証期間が設定されている製品を選ぶことが重要です。加えて、使用方法や故障時の対応など、質問や相談に迅速かつ丁寧に対応してくれるカスタマーサポートの充実度も重要な選択基準と言えます。
使用シーンに合わせて選べるBLUETTIの小型・軽量ポータブル電源

ここまで小型・軽量ポータブル電源の選び方を解説してきましたが、それらのポイントを満たす製品として、「BLUETTI AC2A」と「BLUETTI EB3A」がおすすめです。
AC2Aは、コンパクトなサイズと軽量性が魅力の製品で、持ち運びに便利なため、アウトドアや旅行先での使用に最適です。一方、EB3Aは、ワイヤレス充電機能や高速充電対応などの特徴を備えており、家の中でもオフィスでも様々なシーンで活躍します。どちらの製品も「電力リフト機能」という出力拡張機能があるため、ちょっとした家電も使えます。
モデル |
AC2A |
EB3A |
容量 |
204Wh |
268Wh |
出力 |
300W |
600W |
電力リフト |
600W |
1200W |
サイズ |
25×15×18cm |
25.5×18×18.3cm |
重量 |
約3.6kg |
約4.6kg |
AC/USBポート数 |
コンセント×1 USB-A×2 USB-C×1 |
コンセント×1 USB-A×2 USB-C×1 |
小型ポータブル電源選びで悩んでいる方は、使用シーンに合わせて選ぶのがポイントです。頻繁に持ち運ぶ場合は、軽量でコンパクトなAC2Aがおすすめです。一方、家の中で主に使うなら、出力の高いEB3Aが適しています。
詳しい製品情報や購入方法については、以下のリンクからそれぞれの製品ページをご覧ください。
まとめ
小型・軽量ポータブル電源は、使う人や用途に合わせて選ぶことが大切です。製品選びの際は、使い勝手、電力容量と出力、出力ポートの種類と数、充電方法の利便性、安全性と保証内容の5つのポイントをしっかりとチェックしましょう。特に、バッテリー容量や出力は、使用する機器の消費電力に合わせて選ぶことが重要です。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した安全性の高い製品や、充実したカスタマーサポートを提供するBLUETTI製品がおすすめです。自分のニーズに合った小型・軽量ポータブル電源を選ぶことで、アウトドアや災害時だけでなく、日常生活のちょっとした不便も解消できるでしょう。ぜひ、本記事で紹介した選び方のポイントを参考に、自分に最適な小型・軽量ポータブル電源を見つけてください。