ポータブル電源を検討している方の中には、「購入したあとに後悔したくない」と考えてしまい、購入を躊躇している方もいるのではないでしょうか。ポータブル電源で後悔しないためには、失敗してしまう原因や対策を知っておくことが大切です。
そこで本記事では、ポータブル電源で後悔してしまう理由や失敗しないための選び方や対策についてわかりやすく解説します。
ポータブル電源選びで後悔したくない方やポータブル電源で後悔してしまう原因を把握しておきたい方などは、ぜひ参考にしてみてください。
ポータブル電源を購入して後悔する理由とは?
ポータブル電源で後悔しないためには、なぜ後悔するケースがあるのか、原因を探っていくことも大切です。
それでは、ポータブル電源を購入して後悔してしまう主な理由を紹介します。
想定していた機能と実際のスペックが違った
ポータブル電源を購入したあとに後悔してしまう代表的なケースといえば、想定していたスペックと実際の機能性に関するズレです。
たとえば、ポータブル電源から給電したい家電製品があったとします。しかし、実際に購入してみると、ある家電製品へ給電できないことに気付いてしまい、後悔してしまうというパターンです。
容量や出力、端子の数、規格、サイズや重量などは、製品によって異なります。ポータブル電源を選ぶ際は、入力・出力ポートや容量、出力など、全てのスペックをよく確認した上で選びましょう。
また、人によっては、ポータブル電源の動作音が気になるケースもあるようです。静音性もポータブル電源によって異なるため、動作音の静かなタイプがないか慎重に調べることも大切です。
経年劣化が早かった
ポータブル電源が想定よりすぐに劣化してしまう、もしくは経年劣化を想定しないまま購入すると、後悔してしまう可能性はあります。
ポータブル電源のサイクル数や耐久性は、メーカーや型番、使用環境によって異なります。そのため、カタログスペックより性能が低ければすぐに故障してしまいますし、負荷のかかる環境で使用していれば劣化が進んでしまいます。
少しでも長く使用するためには、評判や口コミなどを参考にしたり過充電や過放電をしないよう注意したりすることが大切です。
また、充電しながら放電を行う回数を減らしたり、負荷のかかりにくい温度・湿度の場所で保管管理したりするよう心がけましょう。
メーカーサポートが不十分だった
製造時の不具合などで無償交換を求めているにもかかわらず、保証してもらえないといったトラブルに巻き込まれてしまい、購入を後悔するケースがあります。
サポートや保証は、メーカーによって異なる内容です。たとえば、廃棄処理(下取り)に対応しているメーカーや修理サポートを行うメーカーもあります。
購入前にメーカーHPでよく確認したり問い合わせたりしながら、サポートの充実しているメーカーを選ぶよう注意しましょう。
災害時に役立たなかった
ポータブル電源の容量不足などで、災害時に役立たなかったと感じるパターンもあるようです。他には、重量の関係から車内や避難所まで持ち運べず使用できない、というリスクを考えているケースもあります。
そもそも停電対策として非常用電源を検討する際は、どの程度電力が必要なのか計算しておかなければ、用途に合ったポータブル電源を見つけられません。また、長期停電を想定する場合は、ポータブル電源だけでなくソーラーパネルの活用も必要です。
車中泊の際にポータブル電源を活用する場合は、あらかじめ車内に本体を設置しておくことで、緊急時に運ぶ手間を省けます。また、避難所など別の場所へ車で移動したとしても、車内で電気を使用することが可能です。
ポータブル電源は買うべきか?
ポータブル電源で後悔してしまう理由や原因を把握したあとは、購入すべきかどうかという点を確認していきましょう。
電気料金負担に悩んでいる方や防災対策を考えている方などは、特に注目のポイントです。
アウトドアに役立つ
ポータブル電源は、キャンプやソロキャンプ好きの方にとってメリットがあります。
ポータブル電源が1台あれば、以下のような機器へ電気を供給できます。
- 小型冷蔵庫
- コーヒーメーカー
- ヒーター
- 電気毛布
- 扇風機
たとえば、ポータブル電源でコーヒーメーカーを使用しながら、小型冷蔵庫で食材を冷やすことが可能です。また、夏場の暑い時期なら、小型クーラーや扇風機を使用して快適に過ごせます。
アウトドアの楽しみを増やせるのは、ポータブル電源の大きな特長といえるでしょう。
アウトドア向きのポータブル電源をさらに調べたい方は、「電源のない場所でもキャンプを楽しもう!初心者向けポータブル電源ガイド」こちらも参考にしてみてくださいね。
使い方によっては電気料金を削減できる
電気料金に悩んでいる方は、ポータブル電源で負担を軽減できる可能性があります。
電気料金削減効果を得られるのは、主に2パターンです。
時間帯別プランや市場連動型プランに加入している方は、ポータブル電源のみでも電気料金負担を削減できます。時間帯別プランの場合は、夜間など特定の時間帯に電力量料金単価を安くしてもらえます。また、市場連動型プランは、電力需要の低い時間帯に電力量料金単価を安くしてもらえる仕組みです。
このような電気料金の安い時間帯にポータブル電源で充電を行い、その他時間帯に自家消費を行えば、電気料金の負担を軽減できます。
上記のプランへ加入していない場合は、ソーラーパネルとの併用で電気料金削減効果を得られます。ソーラーパネルで発電した電気を自家消費し、余った電気をポータブル電源へ充電しておきます。あとは、電気をよく使用する時間帯にポータブル電源を活用すれば、電気料金の負担軽減につながります。
災害対策としても役立つ
ポータブル電源は、容量1,000Wh以上・出力1,000W以上のタイプもあり、在宅避難生活において役立ちます。
たとえば、停電時でも以下のような機器を動かすことが可能です。
- 電子レンジ
- ヒーター
- 扇風機
- 電気毛布
- 小型のIHクッキングヒーター
- 小型の冷蔵庫
このように暖房や冷房機器を稼働できるため、夏場や冬場の停電時でも体への負担を抑えながら避難生活を送ることが可能です。また、調理機器を使用できるため、安心感につながります。
さらに、スマートフォンやラジオなどへ充電することで、情報収集を行ったり連絡手段を確保したりできます。このようにポータブル電源は、災害時の在宅避難生活でも役立つ設備です。
ポータブル電源と防災対策についてさらに知りたい方は、「防災に役立つポータブル電源の選び方!備えるメリット5つも解説」こちらも参考にしてみてくださいね。
ポータブル電源の注意点
ポータブル電源で後悔しないためには、いくつかの注意点を把握した上で購入、利用していくことが大切です。
そこでここからは、ポータブル電源を活用していく際に注意すべきポイントを紹介します。
人によっては重く感じてしまう
人によっては、重く感じたり持ち運びに不便と感じたりする場合があります。
ポータブル電源の重量は、蓄電容量に比例して増えていきます。たとえば、1,000Wh未満の比較的小型タイプであれば、10kg前後の重量で設計されています。10kg前後の場合は、誰でも持ち運びやすい重量感といえるでしょう。
ただし、1,000Wh以上の大容量タイプは、1台あたり20kgや30kgといった重量です。人によっては、持ち上げるのも難しいと感じるかもしれません。
そのため、ポータブル電源を選ぶ際は、持ち運べる重量やサイズ感かどうか確認した上で検討していきましょう。
徐々に劣化していく
前半でも触れたようにポータブル電源は、徐々に劣化していきます。
ポータブル電源へ搭載されているバッテリーは、充放電を繰り返すたびに消耗していくため、蓄電容量の減少などを招きます。
少しでも劣化させないためには、まず過充電や過放電を行わないよう気を付けることが大切です。過充電とは、100%まで充電したまま放置している状態のことです。過放電は、容量0%の状態で放置してしまう状態を指しています。
どちらもバッテリーの劣化を加速させる原因なので、適切な使い方を心がけましょう。
強い衝撃などを加えた場合に発火のおそれがある
ポータブル電源に強い衝撃を加えたり高温の場所で使用したりすると、発火リスクを高めてしまう点に注意が必要です。また、過充電や過放電は、発火のリスクを高める原因とされています。
そのため、丁寧に扱うほか、安全基準を満たした製品から比較検討したり過充電・過放電を行ったりしないよう気を付けることが重要です。
飛行機に持ち込めない
ポータブル電源は、飛行機に持ち込めません。なぜなら、前段で解説したように発火のリスクがあるためです。
もちろん、高い確率で発火するということではありません。しかし、少しでもリスクのある品物は飛行機に持ち込めないため、別の方法で持ち運んだり活用したりしてみるのがおすすめです。
特に旅行好きな方の中でポータブル電源を持ち歩きたいという方には、注意すべきポイントのひとつといえるでしょう。
ポータブル電源で後悔しないための選び方
ポータブル電源で後悔しないためには、選び方に関するポイントを把握しておきましょう。
続いては、ポータブル電源で後悔しないための主な選び方を解説していきます。
利用シーンを考えながら容量を決める
ポータブル電源を選ぶときは、まず利用シーンを考えながら容量を確認していきましょう。
ポータブル電源の容量はさまざまで、1,000Wh未満の比較的コンパクトなタイプから1,500Whを超える大容量タイプまで販売されています。また、容量に応じてサイズや重量は変わります。
そのため、どのような製品へ電力を供給したいのか、どのような場面でポータブル電源を利用したいのか、用途・目的を決めておくことが重要です。
たとえば、ソロキャンプ用にコンパクトなポータブル電源が欲しいという場合は、1,000Wh以下のコンパクトタイプでも十分メリットを感じられます。停電対策としてさまざまな機器を同時に稼働させられるタイプが欲しいときは、1,000Wh以上の大容量タイプから選ぶのもおすすめです。
ポータブル電源の出力を確認しておく
ポータブル電源の容量を確認したあとは、定格出力について検討していきましょう。
ポータブル電源における定格出力は、どの家電製品や機器類へ電力を供給できるかどうかと大きく関わっています。
たとえば、1,000Wの定格出力とした場合、1台1,000Wの機器もしくは合計で1,000Wの複数製品に電力を供給することが可能です。また、1,000Wを超える機器には電力を供給できません。
パソコンやスマートフォン、扇風機などへ電力を供給したい場合は、1,000W以下の小型タイプでも十分に対応できます。一方、小型冷蔵庫やエアコン、調理機器などへ電力を供給したい場合は、1,000W前後もしくは1,000Wを超えるポータブル電源から選ぶ必要があります。
ポート数や機能を確認する
ポータブル電源の容量や出力を決めたあとは、入力・出力ポート数や搭載されている機能を確認しておくことが大切です。
入力ポートは、外部の機器からポータブル電源へ電力を供給する際に必要な端子を指しています。たとえば、家庭用のコンセントから充電する場合は、AC100Vの専用ポートが必要です。
入力ポートには種類があり、ソーラーパネル用やシガーソケット、USBなどさまざまな端子にわかれています。特にさまざまな機器から充電したい場合は、入力ポートの種類を確認しましょう。
一方、出力ポートとは、ポータブル電源に貯めた電気を使用する際に必要となるポートのことです。出力ポートの種類が豊富であればあるほど、さまざまな機器に電力を供給できます。そのため、入力ポートと同様に種類の豊富な製品を選ぶのが、後悔しないための重要なポイントといえます。
その他機能としては、UPS機能やパススルー方式について調べておきましょう。パススルー方式は、充電しながら放電を行える機能です。UPS機能は、停電や瞬停の場面でも電力を供給し続けてくれる機能で、精密機器の故障防止につながります。
アフターサービスの内容を調べておく
候補をいくつか見つけたあとは、アフターサービスの内容について調べておくことをおすすめします。
まずは、カスタマーサポートがあるかどうか確認しましょう。カスタマーサポートが設置されていれば、製品の使い方や不具合発生時に相談することも可能です。他には、保証制度や修理対応の状況を確認し、納得できる内容であれば候補に入れておきましょう。
普段使いにおすすめのポータブル電源を紹介
ポータブル電源で後悔しないためのポイントや注意点を確認したあとは、普段使いにおすすめのポータブル電源を2つ紹介していきます。
BLUETTI AC70 小型ポータブル電源
BLUETTI AC70は小型のポータブル電源ながら、リン酸鉄リチウム電池が採用されているため、3,000回以上のサイクル数でも安定的に充放電を繰り返せます。
重量は、わずか10.2kgとポータブル電源の中でも特に軽量です。そのため、なるべく持ち運びやすいポータブル電源を探している方や試しに利用してみたい方、ソロキャンプのためにポータブル電源を購入したい方などにも、メリットが多いモデルといえます。
また、特徴は軽量という点だけではありません。
蓄電容量は768Whもあり、扇風機なら約7時間、テレビ約8時間、炊飯器約2.9時間、電気毛布約1.7時間も稼働させられます。AC出力ポートは2つ用意されており、複数の機器や家電製品へ給電することが可能です。
充電時間については1.5時間と高速充電で、すぐに使用したいときにも便利です。充電完了後は、自動で電源をOFFにしてくれます。また、外部バッテリーと接続できるため、複数のポータブル電源を連携させられるのも嬉しいポイントです。
BLUETTI AC70はソーラーパネルからの入力にも対応しており、出力500Wまでの充電を行えます。ソーラーパネルとの併用を検討している方にもぴったりといえるでしょう。
コンパクトなポータブル電源を探している方は、BLUETTI AC70がおすすめです。
BLUETTI Elite 200 v2 大容量ポータブル電源
新モデルのBLUETTI Elite 200 v2は、2,073.6Whの大容量ポータブル電源で、2,200Wという高出力な点も魅力のひとつです。
家電製品を複数利用したい方や電気料金負担を軽減させたい方、防災対策として非常用電源を探している方には、特にぴったりの1台です。
出力ポートの種類は多彩で、AC出力をはじめ、シガーソケットやDCコネクタなど、最大9台の機器や家電製品などへ給電できます。また、専用アプリから簡単に操作でき、バッテリーの残量や充電状況などを確認することが可能です。
入力ポートに関しても豊富で、外部の発電機や鉛蓄電池、シガーソケット、AC100V電源、ソーラーパネルといった充電方式に対応しています。
さらに、高速充電ができ、最短1.25時間で80%充電できます。すぐにポータブル電源を使用したいというときにも使いやすいのが、メリットのひとつです。
フル充電したあとは、ノートパソコン22.7回給電できるほか、電子レンジ約3.1時間、小型冷蔵庫約26.4時間、扇風機約31.7時間、連続稼働できます。そのため、家庭でも使用しやすく、電気料金削減効果を期待できます。
さらに、BLUETTIのソーラーパネルと接続できるため、充電コスト0円の電気を効率的に活用できるのも嬉しいポイントといえるでしょう。
オフグリッド生活を始めてみたい方や電気料金負担を軽減させたい方にも、おすすめの商品です。
まとめ
ポータブル電源で後悔しないためには、用途や目的を考えながら容量・出力・サイズや重量、機能を比較検討していくことが大切です。また、ポータブル電源は、アウトドアや防災対策、普段使いとしても役立つバッテリーで、さまざまな機器に給電できます。
ポータブル電源で後悔したくない方やポータブル電源の種類が豊富なメーカーから選びたい方は、今回の記事を参考にしながらBLUETTIのポータブル電源システムを検討してみてはいかがでしょうか?
BLUETTIでは、多種多様なソーラーパネルやポータブル電源、バックアップ電源などを販売しております。容量や機能も多彩で、さまざまな用途に合わせて利用いただけます。
また、ポータブル電源は高速充電、専用アプリとの連動など、多彩な機能が盛り込まれているのも大きな特長です。
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