高尾山は東京都八王子市に位置しており、都心から電車で50分程で行くことができます。アクセスのしやすさはもちろんですが、ケーブルカーやリフトを利用したら1時間程歩けば登頂できるルートもあり、体力に自信がない方やお子様連れでもチャレンジしやすい山です。お店や食事処も充実しており、トイレなどの心配もなく登山の初心者でも安心して自然を楽しめますよ。
今回は登山初心者の方向けに、高尾山を最大限に楽しむ為のポイントとオススメのルートをを紹介します。
高尾山の基本情報
|
高尾山は標高599mの山で、様々なルートがあり初心者から登山に慣れた人まで様々な方が楽しめる山です。施設も整っている為、一年中を通して登山を楽しむ事ができます。
-
春:桜が咲き誇り登山道や山頂からの花景色
-
夏:生き生きとした緑と山道の涼しみ
-
秋:赤や黄の鮮やかな紅葉
-
冬:澄んだ空気の中富士山が見える事も
やはり、登りやすい気候で紅葉が楽しめる秋の時期が観光客で賑わいます。混雑を避けるには、平日に訪れる計画を立てましょう。
登山の途中には高尾山薬王院というお寺やお茶所もあり、展望台(500m)では夏にビアガーデンがオープンするので登山以外でもアクティビティが多いのも魅力の一つです。
高尾山登山のコースと説明
高尾山の山頂に行くには、7つの様々なコースがあります。各コースには、分かりやすいようにコースの案内板があるのでしっかりコースを確認していれば迷うこともありません。
リフトやケーブルカーを使って山の中腹(470m)から頂上を目指すルートから、山の麓から登山を開始して全てを歩くルートまで自分の体力と経験に合ったコースを選びましょう。
その中でも初心者の方にオススメな2つのコースを紹介します。
コース |
往復の歩行距離 |
往復時間 |
特徴 |
1号路【表参道コース】 |
3.7km |
約1時間40分 |
舗装された歩きやすいコース |
4号路【吊り橋コース】 |
3.8km |
約2時間 |
自然の中を楽しむコース |
1号路の表参道コース、4号路の吊り橋コースともにリフトかケーブルカーで中腹まで行ってからスタートできます。
ケーブルカーとリフト情報
引用: cha-kotan 高尾山のリフト
高尾山のふもとから中腹の間を往復しています。
京王線の「高尾山口駅」へ到着後、5分ほど歩くと同じエリアにケーブルカーとリフトの乗り口があります。ケーブルカー・リフト共に始発は8:00からとなっています。
ケーブルカー・リフトの料金
大人 |
小供 |
|
片道 |
490円 |
250円 |
往復 |
950円 |
470円 |
リフトは片道12分ほど、ケーブルカーは片道6分の旅となっています。高尾山のケーブルカーの線路は日本で一番の急勾配となっているので、往復で違う方法で行くと違う景色が楽しめるのでオススメです。
嬉しいことに、このケーブルカーとリフトは山の中腹(標高470m)まで運んでくれるのでそこから表参道コース・吊り橋コースの登山がスタートします。
1号路:表参道コース【往復約1時間40分】
引用:goriyan 表参道ルートの薬王院
ほとんどの道が舗装されているのが特徴なので、普段履き慣れているスニーカーでも気軽に登る事ができるのが嬉しいです。
-
片道:約1.8km
-
時間:登り-約60分 / 下り-約40分
-
トイレの数:3箇所
上記はリフトかケーブルカーを利用して山の中腹からスタートした時の数字になります。片道1時間ちょっとなので、普段運動していない方やお子様連れの方でも安心して挑戦できます。リフト等を使用せず挑戦したい方はリフト乗り場の横から1号路のコースがスタートしているので、登っていく事もできます。その場合、麓から山頂までは約3.8kmで登り100分が目安となります。
また、トイレも各箇所(リフト・ケーブルカー降り場・薬王院・山頂ビジターセンター)にあるのでトイレがないなどといった、登山の不便さで足が遠ざかることもないのも嬉しいです。
表参道コースのポイント
-
さる園・野草園
-
薬王院
-
緩やかな坂道(階段も選べる)
-
食事処
1時間ちょっとの間にこれだけのポイントがあって、自然を楽しめる登山はなかなかありません。
基本的にはゆるやかな坂道がずっと続きます。途中で分岐点があり、階段の「男坂」と緩やかな坂道「女坂」に分かれてますが、すぐに一本道に合流します。行きと帰りで違う道を楽しむといいですよ。
観光客で賑わっているので、迷うこともほぼありません。
4号路:吊り橋コース【往復約2時間】
引用:goriyan 4号路の吊り橋
体力に自信はないけど、もうちょっと自然の中を歩きたいなぁという方にオススメなのが4号路の吊り橋ルートです。2024年にルートが整備され木道や手すりが設置されました。登山に慣れてない方でもより安全に登れるようになりましたが、コンクリートでの補正ではなく木が使われているので自然を100%感じながらトレッキングが出来ます。
-
片道:約1.9km
-
時間:登り-約60分 / 下り-約50分
-
トイレの数:3箇所
こちらもリフトとケーブルカーを利用して山の中腹からスタート出来ます。片道1時間ほどですが、吊り橋を渡った後から傾斜がどんどんキツくなって行きます。ですが長くは続かないのでゆっくり確実に登っていけば登山に慣れていない方でも頂上に辿り着きます。
トイレも3箇所ありますが(リフト・ケーブルカー降り場・山頂付近・山頂ビジターセンター)なので、リフトを降りてトイレに行ったら次は山頂付近までないので注意してください。このコースには自販機や食事処はないですが途中で休憩出来るベンチとテーブルがあるので自分で持ち込んだご飯を食べる事は可能です。
吊り橋コースのポイント
-
少し揺れる吊り橋
-
自然の中を満喫したトレッキング
-
リスやムササビ等の動物が見れる事もあり
表参道コースに続き、比較的簡単な登山コースとして人気の吊り橋ルートなので、秋の紅葉の時期なんかでは混雑も予想されます。1時間というほど良い運動で吊り橋や大自然を楽しめるので人気なのも納得出来るかと思います。
スニーカーで登ることも可能ですが、土のぬかるみや滑りやすい箇所もあるのでしっかりグリップが効いた物がオススメです。特に雨が降った次の日に登る場合は注意しましょう。
登山の安全対策
引用:goriyan 表参道ルートの女坂
比較的簡単な登山と言っても、安全対策はしっかりとしておきましょう。
- ライトとなる物、出来ればヘッドライトを持っていく
- 事前にルートを計画し、オンラインマップか地図を携帯する
- 緊急連絡先を確認しておく
- 日没前に下山できるように余裕を持って行動する
- 十分な水分を携帯し、こまめに水分補給をする
日没後の高尾山は真っ暗になります。午後に訪れる予定の方は万が一の為に明かりになるもの(出来ればヘッドトーチ)を持っていきましょう。
また、登山を一人でする場合は万が一の為に、家族におおよそ下山する時間などの計画を伝えておくといいです。往復分の水分を運ぶ体力がある方は1人1Lを目安に持っていき、重さが気になる方は自販機で途中で飲み物を購入するなどして水分補給を意識して行う事も忘れずに安全対策をしっかりとって楽しんでください。
高尾山トレッキングの服装と持ち物
引用:FineGraphics
服装
-
登山靴(スニーカーでも大丈夫ですが、ソールが滑りにくい物)
-
長ズボン
-
秋・冬は通気性の良いレイヤード
-
帽子
-
バックパック
靴に関しては、今回紹介したコースはスニーカーでも大丈夫ですが、ソールが滑りにくく普段から履き慣れているものを使用しましょう。また、服装は汗冷えを防ぐために汗をかいてもすぐに乾く素材のものがオススメです。特に、寒い時期には脱ぎ着をして暑さ調節が出来るように重ね着が登山では便利です。
山頂の気温は涼しいので、夏でも薄手のジャケットを用意してください。
1号路の表参道コースは舗装もされている為、スカートのような普段着でも登れない事はないですが木に引っかかったりする可能性もあるので出来るだけ長ズボンの方が安全です。
持ち物
-
レインウェア
-
水筒
-
スナック
-
ゴミ袋
-
敷物
-
タオル
-
防虫スプレーや日焼け止め
-
ライト
-
カメラ
登山ではレインウェアは必須となります。高尾山は雨が降っても休憩できる場所があるので、本格的な物でなくてもいいですが雨が降った際に濡れないよう対策できる物は持っていくといいです。
また人気な高尾山のため、山頂でベンチが見つからない事が多いです。必ず敷物を持っていって休憩するスペースを確保できるようにしましょう。
野生動物が森の中に隠れていたり、冬の空気が澄んだ時には富士山が見える絶景、お寺など写真を撮りたくなる機会も多いです。是非、カメラも忘れずに持って行ってくださいね。
ポータブル電源
本格的にカメラ・ビデオを撮る方や、山頂でもっと充実した時間を過ごしたい方にオススメしたいのがポータブル電源です。ポータブル電源とは持ち運び可能な充電式のバッテリーで、野外の電源が確保できない場所でもコンセントとして利用がどこでも可能な装置です。小さなクーラーボックス程度の大きさなので持ち運びがしやすく、使用したい時に手軽に持ち運べて電源の使用が外でも可能となります。
コンパクトでハイパワーなBLUETTI Elite 200 V2
Elite200 V2は業界トップクラスの電力とコンパクトさを兼ね備えたポータブル電源で、野外での活動やもしもの時の家庭用バックアップ電源としてとても頼りになります。
容量と出力端子の数
-
容量2073.6Wh
-
2200W
-
AC出力ポート(4個)
-
USB-C(2個)
-
USB-A(2個)
-
シガーライターポート(1個)
充電方法と時間
-
1.1時間で80%の充電が可能
-
AC充電、ソーラー充電、シガーソケット充電
携帯の充電としてもちろん使用できますが、大人数で高尾山を登る際には山頂で電子機器を使ってお湯を温めたり、調理をする事も可能です。Elite200 V2は携帯63.5回分の充電ができ、2200Wの製品まで使用できるので電気鍋などの使用も可能です。
桜の時期や紅葉の時期にはポータブル電源があれば、レジャーシートを敷いて家庭にいるように調理が楽しめたり電子機器の使用が可能になります。
登山初心者にオススメな高尾山のまとめ
高尾山はアクセスもしやすく、トイレや食事処がたくさんあり初心者の方や登山に興味のある友人を誘うにはもってこいの山です。途中に展望台や食事処もある表参道コースと、ほどよく整備がされていて自然を楽しみながら歩ける吊り橋コースは初心者の方にオススメです。
行きは吊り橋コースで自然に癒され、帰りは食事処でお腹を満たしながら表参道コースで下ったりと違うコースで登りと下りを楽しめるのも高尾山ならではです。
是非、事前準備をしっかりして様々な季節で変化を見せる高尾山を安全に楽しんでください。