元日の空気はきりっと冷たいのに、海から差す光はどこかやさしいものです。神奈川は海・山・港町が近く、初日の出スポットの選択肢も豊富にあります。アクセスや混雑の傾向、持ち物まで整理し、初めてでも動けるようにします。
神奈川で初日の出を見る楽しさ

神奈川の良さは、同じ「初日の出」でも景色の表情が変わるところです。湘南の海なら波音を聞きながら水平線を待てますし、箱根の山なら“空が白んでいく速度”そのものがご褒美になります。横浜の海沿いは、街の灯りと朝焼けが重なって、少し大人っぽい雰囲気になるのも魅力でしょう。
一方で、元日の早朝はいつもと勝手が違います。交通機関が限られたり、人気スポットほど冷え込みが厳しかったり。だからこそ、行き先を選ぶ段階で「自分に合う条件」を先に決めておくと失敗しにくいです。
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とにかく定番の景色で迎えたい(混雑は覚悟)
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子ども連れなので移動がラクな場所がいい
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できれば人が少ない“穴場”で静かに見たい
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車で行く予定なので駐車と待機のしやすさ重視
まず確認しておきたい「日の出時刻」と動き方

神奈川(横浜周辺)の日の出は、元日だとだいたい6:50前後が目安です。海沿いでも山でも大きくは変わりませんが、高い場所は少し早く感じることがあります。
ただ、実際は「太陽が見える瞬間」までに、暗い中で移動し、場所を決め、待つ時間があります。ここを甘く見ると、気持ちが焦ってしまいがちです。
おすすめは、次の考え方です。
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現地到着は「日の出の45〜60分前」を目標にする
写真を撮りたい方は特に、立ち位置で結果が変わります。
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“見る方角”を事前にイメージしておく
海なら分かりやすいですが、港や湾内は視界が開ける向きが場所で違います。
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帰りの混雑もセットで考える
見終わった後に一斉に動くので、トイレや出口付近は詰まりやすいです。
2026年の注意点として、主要スポット周辺では交通規制(例: 車両進入禁止エリア拡大)や臨時バス運行が予定されています。例年通り、江の島や箱根では早朝シャトルバスが増便される可能性が高いですが、詳細は各自治体の公式サイトで確認を。悪天候時はロープウェー等が運休するケースもあるので、前日チェックを推奨します。
神奈川のおすすめ初日の出スポット(定番+使いやすい場所)

ここでは、アクセスのしやすさと「絵になる景色」を両立しやすい場所を中心にまとめます。細かな運用(規制・駐車場・臨時案内)は年によって変わるので、現地掲示や公式案内の確認は前提として考えてください。
江の島・片瀬海岸(海と島のシルエットで迎える元日)
湘南らしい“ザ・初日の出”を狙うならこのあたりです。江の島のシルエットが入ると、写真が一気に正月らしくなります。
注意点は、人気があるぶん人も集まること。橋を渡って島側へ行くルートは特に混みやすいので、早めに到着して「どこで見るか」を先に決めるのが安心です。
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向いている人:定番の景色が欲しい/徒歩移動が苦にならない
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つまずきやすい点:人の流れが多く、場所取りの難易度が上がる
湘南海岸(茅ヶ崎・サザンビーチ周辺の“広い砂浜”)
砂浜が広いので、混雑していても“息苦しさ”は少なめです。うまくいけば富士山側の景色も楽しめて、空が明るくなっていく時間が気持ちいいエリアです。
一方で、早朝は公共交通の選択肢が限られることがあります。駅から歩く前提で、防寒とライトは必須だと思っておくと安心です。
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向いている人:広い場所でゆったり見たい/写真も撮りたい
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つまずきやすい点:歩く距離がそれなりにある、帰りの足を事前に考えたい
三浦半島(城ヶ島など、岩礁と海の迫力を味わう)
岩場と海の組み合わせは、湘南とはまた違う迫力があります。風が通りやすいので寒さは厳しめですが、そのぶん空気が澄んで見える日もあります。
車で行く方も多いエリアなので、駐車・交通規制・帰路の混雑は早めに織り込んでおきたいところです。
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向いている人:人混みより景色の迫力重視/車移動でもOK
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つまずきやすい点:風対策が甘いと体力を削られやすい
箱根(駒ヶ岳周辺:山頂のパノラマで“別世界の朝”)
同じ神奈川でも、箱根は気温も体感もまるで違います。山頂から見る明け方は、正直、言葉が少なくなります。富士山や湖、海側まで見渡せる日もあり、「早起きしてよかった」と感じやすいスポットです。
ただし、山は防寒が甘いと危険です。手袋や耳まわりの対策まで含めて準備したいところ。ロープウェーなどの運行は年によって変わるため、前日までに確認しておくのが確実です。
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向いている人:絶景を最優先したい/寒さ対策をしっかりできる
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つまずきやすい点:装備不足、運行情報の見落とし
みなとみらい周辺(横浜・海沿いで“街の朝”を楽しむ)
「海も見たいけど、移動はコンパクトにしたい」というときは、横浜の海沿いが便利です。港の施設は視界が開けていて、朝焼けの色が水面に映るのがきれいです。
展望施設は“元日の特別営業”がある年もありますが、営業有無が変わりやすいので、ここは過度に当てにしない方が安全です。屋外の海沿いで見られる場所を第一候補にしておくと、計画が崩れにくくなります。
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向いている人:駅からのアクセス重視/街の景色も楽しみたい
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つまずきやすい点:海風が強く、体感温度が想像以上に下がる
観音崎(横須賀市:東京湾入口の海岸公園で迎える)
東京湾の入口に位置する公園で、開園が早朝3時から(2025年実績、2026年も同様の見込み)。海岸沿いの景色が美しく、富士山や房総半島が見える日も。混雑は中程度で、ゆったり見たい人に。
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向いている人:穴場で静かに見たい/自然と街のバランスが欲しい
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つまずきやすい点:早朝アクセスが限られる、風が強い
森戸海岸(葉山町:富士山ビューのビーチでゆったり)
葉山のビーチで、富士山が望める穏やかなスポット。砂浜が広く、湘南の定番より混雑が少ない穴場。神社(森戸大明神)近くの赤い鳥居がアクセントに。
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向いている人:家族連れでゆったり/富士山を狙いたい
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つまずきやすい点:公共交通が不便、車推奨
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エリア |
代表的な場所(例) |
アクセス方法(電車) |
アクセス方法(車) |
駐車場目安 |
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湘南 |
片瀬海岸・江の島周辺 |
小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅徒歩5分 |
横浜新道経由約1時間 |
周辺有料駐車場(早朝開放の場合あり、数百台規模) |
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湘南 |
茅ヶ崎(サザンビーチ周辺) |
JR茅ケ崎駅徒歩15分 |
新湘南バイパス経由約1時間 |
近隣有料駐車場(数百台、早朝混雑) |
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三浦 |
城ヶ島周辺 |
京急三崎口駅バス20分 |
三浦縦貫道経由約1.5時間 |
城ヶ島公園駐車場(約200台、無料だが早朝規制可能性) |
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箱根 |
駒ヶ岳周辺 |
箱根登山鉄道強羅駅ロープウェイ |
東名厚木IC経由約1.5時間 |
芦ノ湖周辺駐車場(数百台、臨時開放) |
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横浜 |
港周辺(大さん橋など) |
みなとみらい線日本大通り駅徒歩5分 |
首都高速経由約30分 |
大さん橋駐車場(約300台、有料) |
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横須賀 |
観音崎公園 |
京急浦賀駅バス15分 |
横浜横須賀道路経由約1時間 |
公園内駐車場(約100台、無料) |
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葉山 |
森戸海岸 |
JR逗子駅バス15分 |
横浜新道経由約1時間 |
近隣有料駐車場(約50台規模) |
公式リンク:
藤沢市観光協会: https://www.fujisawa-kanko.jp/
箱根町観光協会: https://www.hakone.or.jp/
横浜観光情報: https://www.yokohamajapan.com/
スポット早見表(目安)

※時刻は目安です。実際は天候や見通し、立ち位置で「見える瞬間」が数分前後することがあります。
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エリア |
代表的な場所(例) |
日の出の目安 |
混雑の傾向 |
メモ |
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湘南 |
片瀬海岸・江の島周辺 |
6:50〜6:51頃 |
多い |
定番。早め到着が安心 |
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湘南 |
茅ヶ崎(サザンビーチ周辺) |
6:50頃 |
やや多い |
砂浜が広めで居場所は作りやすい |
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三浦 |
城ヶ島周辺 |
6:50頃 |
場所により差 |
風が強い日が多い印象 |
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箱根 |
駒ヶ岳周辺 |
6:45頃 |
多い(移動導線集中) |
防寒は一段厚めが無難 |
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横浜 |
港周辺(大さん橋など) |
6:50頃 |
多い |
風が抜けるので体感は厳しめ |
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横須賀 |
観音崎公園 |
6:50頃 |
中程度 |
湾の景色が美しい穴場 |
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葉山 |
森戸海岸 |
6:50頃 |
少ない |
富士山ビューが魅力の穴場 |
初日の出を快適にする持ち物

現地で困りがちなのは、だいたいこの3つです。「寒い」「暗い」「思ったより待つ」。ここを潰すだけで、満足度が上がります。
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防寒(上から順に効きます)
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首(ネックウォーマー/マフラー)
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手(手袋、指先が出せるタイプだと撮影がラク)
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足(厚手ソックス、冷えやすい人は貼るカイロ)
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明かり
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小型ライト(スマホライトだけに頼らない方が安心)
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飲み物・軽食
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温かい飲み物、糖分があるもの(待ち時間の“回復”になります)
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スマホまわり
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モバイルバッテリー、ケーブル
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画面を拭くクロス(潮風でレンズが曇ることがあります)
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あると地味に助かるもの
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小さめの敷物(砂浜やデッキで座るとき)
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ゴミ袋(持ち帰り用。袋があるだけで気が楽です)
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夜明け待ちで困りやすい「電池切れ」と「寒さ」をどう乗り切るか

初日の出って、見ている時間そのものは短いのに、前後の“待ち時間”が長いですよね。暗い時間に到着して、スマホで時刻を確認し、家族と連絡を取り、つい写真の設定もいじってしまう。気づくと電池が減っています。
さらに冬の朝は、バッテリーが冷えて減りが早く感じることもあります。海風がある日は特に、「寒いから手袋を外したくない」「でも写真は撮りたい」で、ちょっとしたストレスが溜まりがちです。
この状況の対策としては、段階があります。
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ライト・充電を最低限確保する(まずはここ)
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体を温める手段を増やす(次にここ)
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車で行くなら“待機中の電源”を考える(最後にここ)
車中泊・待機時間の電源があると、初日の出がぐっとラクになる

フェーズフリーとは、平常時・非常時を分けずに、同じ道具をどちらでも使えるようにする発想です。初日の出のような日常の外出で使い慣れておけば、停電などの非常時にも手が止まりにくくなります。ポータブル電源を「普段から使う道具」にしていくのが、BLUETTIで作るフェーズフリーな暮らしの入り口だと思います。
たとえば、元日の未明に車で現地近くまで行って、夜明けまで待機するシーンを想像してみてください。
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シーン:駐車場で待機しながら、車外に出るタイミングを見計らう
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困りがちなこと:
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スマホの充電が減る(撮影、地図、連絡で消耗)
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足元が冷える(風があると体感がきつい)
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温かい飲み物が欲しくなる(でも店は開いていない)
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解決策として自然に出てくるのが、「自前の電源」です。LEDライト、スマホ充電、電気毛布などの“快適さの底上げ”ができます。ここで大事なのは、電源があるだけで「待ち時間がつらい時間」から「落ち着いて準備する時間」に変わることです。
この用途の一例として、容量1024Wh・定格出力1800Wクラスのポータブル電源があると、複数人のスマホ充電やライトに加えて、小型の家電も組み合わせやすくなります。BLUETTIのAORA 100 V2ポータブル電源(1024Wh, 1800W)は、こうした“待機時間の底上げ”に向くサイズ感です。
※稼働時間は接続する機器の消費電力や同時使用で大きく変わるため、「何にどれくらい使うか」を決めてから運用すると失敗が減ります。
また、車移動が絡む場合は「使った分をどう戻すか」も悩みどころです。走行中にポータブル電源へ高出力で充電できる機器があると、移動時間を“回復時間”に変えられます。BLUETTI Charger 2 Alternator charger(1200W)は、車載とソーラーの両方に対応した走行充電器として展開されています。
※車両側の条件や配線方法などの前提があるため、導入時は適合・取付条件を必ず確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q: 天気が悪い日はどうしたらいい?
A: 雨や曇りの場合、日の出が見えない可能性が高いです。代替として、展望施設(例: 横浜ランドマークタワー)の特別営業をチェックするか、家でオンライン配信を見るのもおすすめ。山エリアは視界不良で危険なので、避けましょう。
Q: ペット同伴はOK?
A: スポットにより異なります。江の島や海岸はリード付きでOKの場合が多いですが、箱根の山道や混雑エリアはNG。事前に各公園のルールを確認を。ペットの防寒対策も忘れずに。
Q: 混雑を避けるコツは?
A: 穴場(観音崎、森戸海岸)を選ぶか、定番スポットでも日の出1時間前到着を。車なら早朝出発で駐車確保を。
Q: 子ども連れの注意点は?
A: 移動が短い横浜や湘南海岸を選び、防寒・軽食を多めに。混雑スポットはベビーカーNGの場合あり。
Q: 写真のコツは?
A: 三脚持参で安定を。潮風でレンズ曇りを防ぐクロスを。日の出前後のグラデーションを狙うと美しい。
まとめ
神奈川の初日の出は、選択肢が多いぶん迷いやすいのですが、逆に言えば「自分に合う一か所」を見つけやすいとも言えます。定番で思いきり正月気分を味わうのも良し、少し外して静かな朝を選ぶのも良し。どちらにしても、最後に効いてくるのは「寒さ」「暗さ」「待ち時間」への備えです。
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行き先は、アクセスと混雑の許容度で決める
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到着は早め、帰りも想定しておく
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防寒と電池切れ対策は“やりすぎ”くらいがちょうどいい
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電源があると、待ち時間が穏やかになる
今年の最初の光が、落ち着いた気持ちで迎えられる一日になりますように。
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