
地震や台風などの自然災害は、いつ私たちの生活を脅かすかわかりません。いざという時に慌てないためには、日頃からの備えが命運を分けます。本記事では、災害時に必要なものを「避難用」「在宅避難用」「停電対策」の3つのカテゴリに分けてわかりやすく解説します。2026年の最新版チェックリストとして、ご自身やご家族の備えが万全か、ぜひ確認してみてください。
災害時に必要なものは何?まず準備したい基本アイテム
災害への備えと一口に言っても、状況によって必要なアイテムは異なります。まずは、防災の基本となる考え方と、3つの重要な柱について理解しておきましょう。
防災の基本「3つの備え」とは
災害時の被害を最小限に抑えるためには、目的別にアイテムを分けて準備することが重要です。ここでは、基本となる3つの備えについて解説します。
1. 一次避難用の「非常用持ち出し品」
災害発生直後、危険が迫っている状況で安全な場所へ逃げるためのアイテムです。両手が空くリュックサックなどに、命を守るための最低限のものをまとめておきます。非常用持ち出し品は、いつでもすぐに持ち出せるよう玄関や寝室に置いておきましょう。
2. 在宅避難用の「備蓄品」
自宅が安全な場合、そのまま自宅で生活を送る「在宅避難」となります。救援物資が届くまでの期間を自力で乗り切るため、数日分の水や食料、生活必需品をストックしておく必要があります。
3. ライフライン停止に備える「停電対策」
日本は地震や台風が多く、日本の停電リスクは常に存在します。電気が止まると、照明、通信、冷暖房などが使えなくなるため、これらを補うための専用の備えが不可欠です。
避難時に持ち出すもの一覧
いざ避難所へ向かう際、何を持っていけばよいのでしょうか。ここでは、避難時に最低限持ち出すべきアイテムを一覧で紹介します。
命を守るための最低限の持ち物
避難時はスピードが命です。重すぎると逃げる際の妨げになるため、本当に必要なものだけを厳選しましょう。
品目 |
数量・目安 |
対象者 |
保管場所 |
飲料水 |
500ml×2本程度 |
全員 |
防災リュック |
非常食 |
1〜2食分(ゼリー飲料など) |
全員 |
防災リュック |
救急セット・常備薬 |
数日分 |
全員 |
防災リュック |
貴重品(現金・身分証コピー) |
10円玉や千円札を多めに |
全員 |
防災リュック・手元 |
携帯ラジオ・モバイルバッテリー |
1〜2台 |
全員 |
防災リュック |
懐中電灯・ヘッドライト |
1人1個 |
全員 |
防災リュック |
簡易トイレ |
3〜5回分 |
全員 |
防災リュック |
貴重品と情報収集ツール
公衆電話で使える小銭(10円玉や100円玉)や、身分証明書のコピー、健康保険証は必須です。また、正しい情報を得るための手回し充電ラジオも役立ちます。
衛生用品と救急セット
避難所での集団生活では、感染症対策が重要です。マスク、ウェットティッシュ、アルコール消毒液に加え、絆創膏や包帯などの救急セットを準備しましょう。
非常用持ち出し袋を準備する際のポイント
非常用持ち出し袋は、ただ詰め込めば良いというわけではありません。いざという時に機能するかどうかがポイントです。
重さと両手が空くことの重要性
リュックの重さは男性で15kg、女性で10kg程度が目安とされています。背負ったまま走れる重さに調整し、必ず両手が自由に使えるリュックタイプを選びましょう。
在宅避難で備蓄しておくもの一覧
自宅が倒壊などの危険を免れた場合は、住み慣れた自宅で過ごす「在宅避難」が基本となります。救援物資が届くまでの間、自活するための備蓄品をチェックしましょう。

水と食料の備蓄
在宅避難において、最も重要になるのが水と食料です。家族の人数に合わせて、十分な量を確保しておく必要があります。
品目 |
数量・目安(1人あたり) |
対象者 |
保管場所 |
飲料水 |
1日3リットル×最低3日分 |
全員 |
パントリー・床下収納 |
非常食・レトルト食品 |
最低3日分(約9食分) |
全員 |
パントリー・キッチン |
カセットコンロ・ガスボンベ |
1台・ボンベ数本 |
家族で共有 |
キッチン |
生活用水(トイレ用など) |
ポリタンク等に貯水 |
家族で共有 |
お風呂場など |
トイレットペーパー・ティッシュ |
約1ヶ月分 |
家族で共有 |
トイレ・収納棚 |
簡易トイレ |
1日5回分×最低3日分 |
全員 |
トイレ・収納棚 |
飲料水と生活用水の確保
飲料水は「1人1日3リットル」が目安です。これとは別に、トイレを流したり手洗いしたりするための「生活用水」として、お風呂の水を常に溜めておく習慣をつけると安心です。
ローリングストックで賢く備える
普段から少し多めに食材を買い置きし、使った分だけ買い足していく「ローリングストック」という方法がおすすめです。レトルト食品や缶詰など、日頃から食べ慣れたものを備蓄に回すことができます。
生活必需品と衛生用品
断水や停電が続くと、トイレやお風呂が使えなくなります。衛生環境を保つためのアイテムも忘れずに備蓄しましょう。
簡易トイレと口腔ケア
簡易トイレ(携帯トイレ)は、断水時の必須アイテムです。また、水がなくても口の中を清潔に保てる液体歯磨きや口腔ケア用のウェットティッシュは、肺炎などの感染症予防に役立ちます。
停電時に必要なもの|照明・通信・電源を確保する
大規模な災害時は、広範囲で長期間の停電が発生する可能性があります。暗闇の中での不安を軽減し、情報を途絶えさせないための対策が必要です。
明かりの確保(照明)
夜間に停電した場合、まず必要になるのが明かりです。安全に行動するためにも、適切な照明器具を用意しましょう。
LEDランタンと懐中電灯
火災の危険があるろうそくは避け、安全なLEDランタンを使用しましょう。部屋全体を照らすランタンタイプと、移動時に足元を照らす懐中電灯・ヘッドライトを組み合わせて用意するのが理想です。
情報収集と連絡手段(通信)
スマートフォンの充電が切れると、家族との連絡や被害状況の確認ができなくなってしまいます。
モバイルバッテリーとラジオ
モバイルバッテリーは常にフル充電にしておきましょう。通信障害が発生した場合に備え、インターネット回線に依存しないラジオもあると安心です。
家電を動かすための非常用電源
冬場の寒さや夏場の熱中症を防ぐため、あるいは冷蔵庫の食材を腐らせないためには、家庭用コンセントと同じように使える電源が求められます。ご家庭にあった大容量電源を検討しましょう。
最低3日、できれば1週間を目安に備蓄する
防災グッズや備蓄品を準備する際、いったい何日分を用意すればよいのか迷う方も多いでしょう。ここでは、備蓄日数の目安とその理由について解説します。
なぜ「1週間分」の備蓄が必要なのか?
かつては「3日分」と言われていた備蓄ですが、近年は被害の甚大化により、より長期の備蓄が推奨されています。
ライフライン復旧までの日数
災害発生から3日間は、人命救助が最優先されるため、支援物資の到着が遅れることが想定されます。そのため「最低3日分」は自力で生き延びるための量です。
内閣府が推奨する備えの基準
内閣府のガイドラインでも、大規模災害(南海トラフ巨大地震など)に備え、水道や電気の復旧が遅れることを想定し、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。無理なくローリングストックを活用し、1週間分のストックを目指しましょう。
家族構成別に追加したい防災グッズ
基本の防災セットに加え、一緒に暮らす家族の状況に応じた専用のアイテムを追加しておくことが大切です。
乳幼児・子どもがいる家庭
小さなお子様は環境の変化に敏感です。慣れない避難生活でも安心できるよう、普段使っているものを多めに備えましょう。
ミルク、おむつ、おもちゃなど
液体ミルク、使い捨て哺乳瓶、おしりふき、おむつのほか、ストレスを和らげるための絵本や小さなおもちゃ、食べ慣れたお菓子などがあると役立ちます。
高齢者がいる家庭
持病がある場合や、身体機能に不安がある場合は、健康を維持するためのアイテムが最優先となります。
常備薬、大人用おむつ、老眼鏡など
処方薬(お薬手帳のコピーを含む)、入れ歯洗浄剤、大人用おむつ、老眼鏡、補聴器の予備電池などを忘れずに用意しておきましょう。
ペットがいる家庭
ペットの命を守れるのは飼い主だけです。避難所ではペット用の支援物資はすぐには届きません。
ペットフード、リード、トイレ用品など
最低1週間分のペットフードと水、予備のリードやハーネス、キャリーバッグ、ペット用トイレシートなどを、ペット専用の持ち出し袋としてまとめておきましょう。
防災グッズを定期的に見直す方法
防災グッズは「一度買ったら終わり」ではありません。いざという時に使えなければ意味がないため、定期的な点検が必要です。
防災の日や家族の誕生日にチェック
見直しのタイミングを忘れないよう、年に1〜2回、定期的に点検する日を家族で決めておきましょう。
賞味期限と使用期限の確認
非常食や飲料水の賞味期限、ウェットティッシュや常備薬の使用期限を確認し、期限が近いものは日常生活で消費して新しいものを補充します。
電池の液漏れや動作確認
懐中電灯やラジオの電池が液漏れしていないか、ポータブル電源がしっかり充電されているか(自然放電していないか)を定期的に動かして確認しましょう。
災害時の電源確保にポータブル電源を備える
長期間の停電が発生した際、情報収集や快適な在宅避難を支える強い味方となるのがポータブル電源です。ポータブル電源の選び方を理解し、家庭に一台備えておくことをおすすめします。
BLUETTI(ブルーティ)のポータブル電源が選ばれる理由
安全性が高く、長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているBLUETTI(ブルーティ)のポータブル電源は、防災対策として多くのご家庭で導入されています。
AORA 100 V2(在宅避難でのスマホ・照明・小型家電に)
容量1024Wh、出力1800Wの「AORA(アオラ) 100 V2」は、スマートフォンやLEDランタンの充電だけでなく、Wi‑Fiルーターや電気毛布などの小型家電を動かすのに十分なスペックを持っています。在宅避難の質を大きく向上させてくれる頼もしいモデルです。
AORA 200(長時間の停電対策と家族分の電源に)
容量2073.6Wh、出力2200Wを誇る「AORA(アオラ) 200」なら、冷蔵庫や電子レンジ、エアコンといった大型家電も動かすことが可能です。数日間にわたる停電や、家族全員の電源を確保したい場合に最適な大容量モデルです。
災害時の備えに関するよくある質問
最後に、災害時に必要なものや備蓄に関する、よくある疑問にお答えします。
Q. 備蓄品の置き場所はどこがいいですか?
A:備蓄品は1箇所にまとめず、家の中で分散して保管するのがおすすめです。1階と2階、キッチンと寝室などに分けておくことで、万が一ドアが開かなくなったり一部屋が潰れたりしても、どこかしらの備蓄品を取り出すことができます。
Q. 防災リュックの重さの目安は?
A:先述の通り、男性で15kg、女性で10kgが目安ですが、実際に背負ってみて「両手を振って小走りができる重さ」に調整することが最も重要です。重すぎて逃げ遅れてしまっては本末転倒です。
まとめ(今日から始める3つのステップ)
災害時に必要なものを準備することは、自分と大切な家族の命を守るための第一歩です。一気にすべてを揃えようとすると大変ですので、まずは以下の3つのステップから今日すぐに行動を起こしてみましょう。
1. 家にあるものを見直す:懐中電灯やモバイルバッテリーが使えるか確認する。
2. 非常用持ち出し袋を作る:リュックに最低限の水、食料、貴重品、衛生用品を詰めて玄関に置く。
3. ローリングストックを始める:次回の買い物で、日持ちするレトルト食品や水を少し多めに買う。
「いつかやろう」ではなく、「今日から」防災対策をスタートさせましょう。
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